新Y’sクロニクル

下町在住、三丁目の夕日時代に生まれた主婦が海外旅行を中心に美味しいものなどの情報共有そしてプロゴルファー松山英樹の応援も!

プラナカン文化の香りショップハウスは可愛すぎ~♬ひとつの街でいくつも美味しいシンガポール⑫

シンガポールの旅でB級グルメと共に楽しみだったのはパステルカラーのプラナカン建築の見学。

プラナカン建築とはなにか?

15世紀後半にマレーシアやシンガポールにやって来た中華、インド系などの人々の子孫が プラナカンです。 中華系の人々は現地の方と結婚しヨーロッパ、マレーそして祖国である中華、インド系の 文化を融合していきました。 シンガポールはラッフル上陸後、貿易港として栄えプラナカンの中には事業で成功し とても裕福な人々も多くあらわれました。

シンガポールと共にプラナカン発祥の地であるマレーシアはオランダの植民地時代、 家屋の間口に沿って家屋税を設けていました。 出来るだけ税金を安くという対策で間口は狭く奥行がある建物が多くなりました。 またこれらは風水に則って設計されていたようです。 その文化がシンガポールに持ち込まれ1800年代にラッフルが決めた都市計画で 居住区が民族ごとに分けられ、また建物の色調も原色は使わないなどのルールがあり、 今の様なプラナカン建築が生まれました。

商売で成功した人々が多く住むチャイナタウンやマレー系の人々が住む商業地区では 間口の狭い1階を店舗に、その上を住居としておりこれをショップハウスと呼んでいます。

カラン地区にはその様に裕福なマレー系の人々が多く住んでおりパステルカラーの 可愛らしいショップハウスを見る事ができるのです♡

その中でも一番有名なのがクーン・セン・ロードにあるショップハウス。

可愛いでしょ~♪ワーォですよね~

インスタ女子にはたまらない被写体じゃないでしょうか?

細部がまた凝っている。

格子状のステンドグラスを施した窓やその窓周りを飾る可愛らしいタイル♪ シーサーの様な狛犬の様な・・・やはり中華文化圏ですね~

プラナカン建築は東西の融合ですからトスカーナ式(イタリア式)建築も取り入れられています。 ショップハウスと同じような住宅(装飾は質素ですが)はサンフランシスコのビクトリアン・ハウスが 有名ですね? ビクトリア朝(18世紀後半から19世紀)に人気だった様式ですが、これもイタリア式などを 中心とした建物です。 ラッフルさんが都市計画を施行した時期と同じですからチャイナタウンで有名なサンフランシスコ。 何らかの関係があるかもですね?

2016年にサンフランシスコに行った時の写真ですがよりシックに色合いが抑えられているけれど 近いものを感じます。

プラナカン建築に戻って~と・・・ このクーン・セン・ロードにあるショップハウス、それぞれのお家にシンボルの動物のレリーフが。

馬、龍、像?蛇もいましたが縁起の良い動物なんでしょうか?

クレパスを並べたようなショップハウス。

この建物のお向かいにあるショップハウスは少々古いですが装飾では劣っておりません。

綺麗ですよね~屋根の庇???まるでレースの様な装飾が施されています。

窓の飾りタイルは花柄が多いようでした。

こちらはカトンではありませんが初期(1800年代)のショップハウスで特徴としては色がシンプル、 よりトスカーナイオニア式に近いという所。 色調がパステルカラーに変わるのは1900年代に入ってからのようです。

ショップハウスの特徴として2階部分がせり出しているという事。 ラッフルズの都市計画の中にファイヴ・フット・ウエイという建物と道路の間に 5foot≒1.5mの公共通路を作るという事がありました。 なのでその通路の上がせり出している2階部分で雨や日差しから歩行者を守るという グッドアイデアがありました~ この通路が各地域に特色があり見ていても歩いていても飽きませんでした。

これは同じカトン地区の通路ですがタイルが素敵ですね~

イタリアのトリノやミラノでも屋根付き回廊(ポルティコ)が見られますが、 シンガポールの回廊は庶民的なカラフルさがあります。 このショップハウス前のユニークな歩行者通路ばかりの写真もありますので またの回にまとめてご紹介いたしましょう。 さ~あカランと言えばラクサ・・・次回はラクサを食すの回!!!

 

 

 

 

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