~レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」を鑑賞~
ミラノという街はファッションの街というイメージが一番最初にくる都市なんだと思う。 しかし純粋に観光のみでミラノを目指す事は少ないんじゃないかな~ 日本からイタリアへの直行便はローマとミラノ便だけだ。 そして欧州内、中東、アジアの空港で乗換え便を利用してもローマ、ミラノそこから イタリアの各都市に向かう事が圧倒的に多い。 ビジネス以外は「通り過ぎる街」というのがミラノの私のイメージだ。 全ての道はローマに通じているけれど、ローマを通り過ぎるだけという旅行者はまずいない。 ローマという街はローマであるという事だけで旅行者を引き付ける。
その「通り過ぎる街」のミラノにも「この為だけにミラノへ」という世界的に有名な 絵画「最後の晩餐」がある。
中央駅のホテルから地下鉄利用でカドルナ駅下車。15分程度歩いてサンタマリア・デッレ・グラツッェ教会に向かいました。
最後の晩餐鑑賞チケットを取る事は個人ではなかなか難しく、色々トライして、結局イタリア専門の観光サイトで取り寄せました。
「最後の晩餐」が見られる教会のお隣に予約したチケットの交換所がありますが、 そこに日本語でも案内がありましたので掲載しておきます。
さて~この教会ですが「1296年大聖堂を取り壊して着工し」とあるのでオリジナルはかなり遡るものの完成したのは1469年。ロンバルディア特有(北イタリア)の外観を有し・・・これはゴシック様式に曲面を加えた構造を指しているのかもしれない。曲面構造部分はアプスと呼ばれています。
主祭壇のある内部はルネサンスの趣が感じられます。
最後の晩餐は1495年から1948年にかけて修道院の食堂部分の壁画として描かれました。 1回の見学につき25人の入場制限があります。 待合室で修道院部分の中庭を眺めていました。
いよいよ見学の時間となりますが壁画がある食堂に辿り着くまでに教会と不似合いなハイテクドア?とても薄い仕切りが時間をおいて開けられ、そこを順次通りご対面となります。
~人類史上、最も偉大な芸術家の作品とご対面~
若干の湿気とほの暗い部屋に足を踏み入れると、正面の壁いっぱいに描かれた「最後の晩餐」が!!! 以前、TVの修復番組を見ていて思い描いていた作品より全体に淡い色調に感じられました。 旅行に出る前にガイドブックなどで少々事前学習していたものの、細部を覚えているワケではなく、ただ「これがダヴィンチの肉筆なんだ」との思いで眺めておりました。 ゆえに15分間と決められた見学時間を有効に使う事は出来ず・・・ようするに時間を持て余したという。
オーディオガイドを利用するべきだった。。。 この人類の遺産を目にして、あまりの情報の無さに有効に時間を使えなかった事は残念。
なにも分からなくても「この偉大な作品を目の前にしただけで感動」という方もいらっしゃると思いますが、どうも感性がそこまで優れていないらしい私は「感動」とまではいきませんでした。 ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂でミケランジェロの「最後の審判」の時もそうだった💦
この時以来、事前学習や可能ならばガイドをお願いするという事がとても大事なのだと考えるようになりました。
街歩きでもそうですが、その街の背景や歴史を知って歩くのと漠然と歩くのでは満足感が全く違います。
~「最後の晩餐」鑑賞で得られた教訓!!~
1、美術品を鑑賞する場合は、事前学習を怠るべからず!
2、可能ならばその道のプロ、またはガイドを利用すべし!
3、最低限オーディオガイドは借りるべし!
これらによって満足感やその後の想い出に於ける重要度は、まるで変わるでしょう。せっかくの人類遺産は、そのくらいしなくちゃね✌ 甘~い上にサラッとした知識しか仕入れなかったので、名画を前におばショットを撮るしかないという愚行に走るしかなかった私のようにならないように・・・
「ヴィットリア・エマヌエーレ2世のガッレリア」
ファッションの街、ショッピングの街ミラノ。 そのミラノを代表するショッピングストリートがヴィットリア・エマヌエーレ2世のガッレリア。 近代所ショッピングモールの先駆けです。1865年から1877年にかけて建設されました。
プラダ本店を始めブランドショップが店を構えております。 またスカラ座方面に行く通路ともなっています。
下を見れば芸術~
上を見上げても芸術~
このガレリアに近接してドゥオーモもありますから、初めてのミラノ滞在はこの辺りだと、とても便利だと思います。