新Y’sクロニクル

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振り返りアルプスを眺めながら列車でGO!トリノで聖骸布とご対面編

 

トリノという街が、どのような街なのかイマイチ分からなかった私でも聖骸布が見られるという「サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂」と呼ばれるドゥオーモには是非、行きたいと思っていた。

「サン・ジョヴァンニ・バッティスタ大聖堂(聖ヨハネ大聖堂)」

 

大聖堂=ドゥオーモの周りには遺跡発掘工事現場がありました。その遺跡とは古代ローマ時代の劇場跡で、1491年から1498年にかけて、この大聖堂もローマ劇場の上に建てられました。 左に見える鐘塔は大聖堂より古く1470年に完成しています。

劇場の上に建てられたといっても、AC600年前後には、この場所に3つの教会が既にあったのです。この時代は北イタリア一帯はLombards(ロンバルド、ランゴバルドLongobard)というゲルマン民族の王国でした。その王が建設した3つの教会を壊して作られたというのが正解です。(以上、英訳版ウイキペディアによる) 余談ですがロンバルド王国の東は今のオーストリアで国名Österreich は「東の国」という意味です。 ゲルマン民族の大移動などと呑気に世界史で習いましたが実態は「ゲルマン民族の大侵略」です。それによってローマ帝国は衰退したと言われています。 日本に住んでいるイメージしにくかった大移動という史実が、こんな場所で実感できるとは。。。

 

 

左上部に見える建築はトリノ王宮から見た大聖堂のちょうど真後ろの聖骸布が安置されている礼拝堂だった建物で今は聖骸布博物館となっています。1668年から94年にかけて大聖堂に追加する形で建設されました。 現在は補修中ですが、これは1997年に火災が起こり聖骸布礼拝堂は被害にあった為です。

礼拝堂は修復中ですので、大聖堂の中にトップの写真のようにガラスで隔てられ礼拝堂が置かれています。防弾ガラスで守られた祭壇に縦1.137m横4.415mの聖骸布が安置されています。

 

聖骸布とは~

 

イエス・キリストが十字架に磔刑に処さられ息絶えたイエスを包んだとされる布の事です。

聖骸布についてはその真偽物のほどは未だに分かっていません。

1988年に行われた調査で放射性炭素年代測定で1260年から1390年代の物であるという結果が出ましたが、 最新の調査ではその時期に火災に巻き込まれ、修復した部分の調査結果であり、大部分は1300年前から3000年 前の物であると分かっています。 イエスの時代が含まれますが、長期にわたりバクテリアなどの影響で推定年代にバラつきがでるのだそうで・・・ 聖骸布はイエスの遺体を包んだものとされていますが、ネガの様にイエスが映し出されています。 最新の科学で顔料などで書かれたものではないという事が分かっています。 頭部の茨まで、そこから流れる血まではっきりと映し出されているそうです。

この聖骸布はもともとフランスのシャルニー家が所有し、後にサヴォイア家に渡されトリノに一緒にやって来たわけです。 1350年ごろにフランスのリレという所で聖骸布の記念メダルが発行され現存しています。 その後、フランスに保管されていた時に火災が起こっていますので史実とも合いますね。

2002年、聖骸布が一般公開された時にデジタル撮影されたものは、目にされた方も多いのではないでしょうか そのデジタル撮影されたものが飾られていました。

直接、聖骸布を見る事は出来ませんでしたが、感じる事は出来ました。 辺りに漂う空気は「神聖」そのものなのです(@_@) たくさんの教会を見学しましたが「静謐」で「荘厳」な空気は感じても、人間を超える何かの存在まで、それも「神聖」な、何かを感じた事はありませんでしたが、ここでは理屈無しに「有難さ」とでもいうような感覚に囚われました。

妹などは,ワケもなく涙が流れてくるのを止められないようでした。 う~ん不思議な経験だ・・・ ゴルゴダの丘に行ってみたくなりました~

ヴァチカンも「聖なるもの」と公式に認めているので、私も本物じゃないかと疑っています。 疑うなよ~( ´艸`)

 

パイプオルガンも素晴らしいですね~💕

 

「本物じゃないか~恐れ多すぎる~」という感覚を生まれて初めて味わった後はイエス関連の全てが恐れ多く感じます💦

 

教会のお隣に小さな教会関係のお土産ショップが併設されており、聖骸布に現れたイエスの顔などが印刷されたラベルのペットボトル入りお水とかマグネットなども売られており、 さすがに、世俗化されたお土産品には神聖の「し」の字も感じませんでした~ 記念ですからマグネットとミニミニ十字架の飾りは買いましたけれど。

このかつてない神聖さを感じたい方は、ぜひトリノへ~

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