ロイヤルウエディングを見てウィンザー城の薔薇が美しかったので久々に薔薇鑑賞でもしようと薔薇庭園で有名な「旧古河庭園」に出かけた。 JR京浜東北線の上中里駅から徒歩7分ほどで庭園に到着。
この辺りは本郷通り沿いで、本郷ー駒込ー西の原(上中里)-飛鳥山と明治時代にはお屋敷が多くあった所で、武蔵野台地の東端と大手町、日比谷まで続く低地が織りなす起伏が多く、それが風情となっていました。
上中里の「旧古河庭園」は国指定の文化財です。
「旧古河庭園」の歴史・・・
もともとは伊藤博文内閣の時代に外務大臣だった旧紀州藩士の陸奥宗光の別邸でしたが、宗光の次男が古河家の養子となった為、古河家に所有が移されました。 その当時の建物は現存していません。 (古河財閥は京都出身の古河市兵衛が起こした財閥で古河鉱業、富士通、現みずほ銀行等を設立しました)
今の建物は大正期に入り古河財閥3代目の古河虎之助が周囲の土地を買い足し整備を開始しました。 洋館の設計は旧岩崎邸、ニコライ堂、鹿鳴館の設計で有名なジョサイア・コンドルによるものです。 日本庭園部分は京都の平安神宮神苑などを手掛けた近代日本庭園の先駆者小川治兵衛によるものです。
戦後GHQの財閥解体の影響で古河家の所有であった土地を財産税の物納で国の所有となりました。 その後、都の公園として開園しましたが荒れ放題で「お化け屋敷」とまで呼ばれましたが、 1982年に都の名勝の指定を受け現在の状態まで回復されました。
薔薇には遅かったけれど日本庭園も素敵でした~
同じ設計者なので岩崎弥太郎邸と古河邸も似た感じですね??? この様な邸宅を見ると「これが私のお家だったら・・・」という妄想が膨らみます( *´艸`)
上の写真でピンクに見えるのは薔薇ではなくツツジです・・・
目的のバラですが、茶色の新芽が出ている状態で、とっくに盛りは過ぎておりました~(>_<)
どこにでもありがちな薔薇の鑑賞・・・
園内にバラの香りが漂うほどに咲き誇っていなかったというね~
しかし、想像していたよりも、お庭が広くとても立派な日本庭園まであるとは知りませんでした~
人工で作った、これまたご立派な滝までありました~
人工の滝でチョコッとローマ近郊のハドリアヌス時代のお庭の滝を思い出しました。 世界各地に素敵なお庭があるのですね~燈台下暗し。
お茶室もご立派!!!
せっかくなのでお抹茶を頂く事に・・・ あいにくの雨でしたが茶室から雨のお庭を眺めるのも一興かなと。
まさしく一興でした。
夏らしいお干菓子。青紅葉とピンクのお菓子は爽やかなミントの香り。
良い具合のお手前でございましたよ~ やはりお抹茶も新茶なのでしょう新茶の香りと甘さがありました。
薔薇を期待して訪れた旧古河庭園ですが、日本庭園の素晴らしさに大満足💕 入園料は大人150円。65歳以上は半額・・確か70円? 私達以外は半額の方が殆どでした。平日ですもんね。
「旧古河庭園」付近の地図はこちらです。