新Y’sクロニクル

下町在住、三丁目の夕日時代に生まれた主婦が海外旅行を中心に美味しいものなどの情報共有そしてプロゴルファー松山英樹の応援も!

『あん』に感謝!週末から邦画3作品を見た。

早いもので弥生三月になってしまいました~(@_@)

日曜日は桃の節句だったので和菓子とお抹茶を・・・

雛飾りは結婚のお祝いに山口の叔父からもらった大内人形。
ウン十年も経て女雛だけになってしまいました💦
叔父はかなり前に急逝し、大事な想い出の品になったので主役に抜擢!

萩焼を一緒に選んだのも懐かしい思い出です。萩焼はいい感じに貫入がはいり色合いともに
味わい深くなっておりますよ~

あの頃は大内塗も萩焼も、それを託す叔父の気持ちもイマイチわからなかったな~などと・・・
いまごろ思い返している不出来な姪です。

和菓子と切って切れないのは「餡」
この餡が、あまり好きではないわけよ。
なので「きんつば」なんていうお菓子の良さが全くわからない(;^_^A

でも最初の大きな写真の「桜のきんつば」の餡はとても見た目が美しく
食べてみると甘さがかなり控えめで一口くらいは美味しく食べられました( *´艸`)
(因みに、この辺りでは有名な「芋きん満願堂」の季節のきんつばです)

いつもは、なるべく避けたい『あん』がとても愛おしくなる映画を見ました。
美味しい『あん』は作り手の慈しみの結晶なのだな~と・・・
これからは『あん』をもっともっと大切に味わってみようかな。

日本の映画って凄いのだ。樹木希林さんと市原悦子さんは名優!

西の魔女が死んだって映画のお婆さん、見た目がママに似てる~
それにママがしていそうな生活してた~」とお嬢からLINEが来た。

「お婆さん」というところに引っかかりを感じたけれど、前から「見たいと思っていた」という
事を思い出しAmazonプライムでさっそく鑑賞~

「お婆さん」は英国人なので、あと10年後だとしても私はああではないだろう(;^_^A
確かにライフスタイルは昔、憧れていたものではあるものの。
内容は、そこまで重たいわけでもなく魔女のお婆さんも淡々としているのに、
けっこう感動した・・・という旨のLINEをお嬢に送り返した。

すると『「しゃぼん玉」「あん」からの「西の魔女が死んだ」だったから感動が薄かった』
という返事が来た。

「しゃぼん玉」????長渕剛か?
「あん」ネットフリックスだから私の好きな「アンという名の少女」か?と思ったが、
どちらも市原悦子さんが出演している映画だった。

「あん」は樹木希林さんが主演で市原悦子さんも出ており、彼女によれば
市原悦子さんが凄い女優さんだったと2作品を見て思ったのだそうだ。

普段、邦画を見ない私も「西の魔女が死んだ」で勢いづき、土曜日曜月曜と「しゃぼん玉」
「あん」と続けて鑑賞~

「しゃぼん玉」は若手も良かった!

市原悦子さんが主演を務めた「しゃぼん玉」は2017年に公開された
乃南アサの同名小説の映画化。

市原さんと共に主演をつとめているのは若手の林遺都。

宮崎の田舎が舞台で親の愛情に恵まれず犯罪に手を染めた青年が、この地の老婆と出会い、
田舎の素朴な日々の中で人間の「良心」が芽生え更生するという話。

邦画三作品を見た後で、これらに共通していた事は「自然があるという事と原始から人間が繰り返していたであろう特別じゃない事をフツーに行うという事、そして無償の愛」
偶然なのか?日本映画のトレンドなのか?

個人的に自然=田舎=理想郷という構図に少なからず疑問を持っているという事は無視して(≧▽≦)

結論からいえば林遣都が実に良い❣

犯罪に手を染めた場面の悪魔の様な表情から、私は最後まで老婆(市原悦子)を
殺害してしまうのでは?との疑いを消し去ることができなかったほどの
鬼気迫る演技だった。

通り魔という犯行直後の林遺都

この青年役は彼か柳楽優弥にしかできないんじゃないかと思うくらい。
自分も親も、そのまた親もロクでもないそんな環境の自分が変われるのか?
「ロクでもない」事が当たり前にように育った人間。

物語なので青年は見事に再生するわけですが、この映画を見て考えてしまったのは、
養護施設で育った青年が逆恨みのすえ養護施設長を殺してしまったというニュース。

いつもなら「逆恨みする人間に同情はしない!」と断言できるのだけれど、この事件の背景を
考えると複雑な気持ちになったのでした。
「逆恨み」しか出来ない人間に育ってしまった事実が重い。

犯罪を犯す、犯罪に近い事を犯しながら日々を送っている、犯罪に巻き込まれる、そんな人々に多く共通するのは家庭環境が数世代に渡り同じだという事。
親から、そのまた親から教えられた、見て体験した価値観が犯罪に結びついてしまう。
子供には、人間には愛情が必要といっても愛情の根本が違うのかもしれないと考えたり、

もちろん、一見、愛情たっぷりに育てたように見えても凶悪な事件を起こす場合もあるのも事実。

税金も払い、家での三度の食事も十分で、取り立てて他の家庭と変わりはなく、
もしかしたら他の家庭よりも、その両親は子供たちの為に精一杯の愛情を注いでいたのかもしれない
そんな環境で育って悪事に手を染めるという事も実際にはあるわけで。

間違った方向の愛情かもしれない。
でもね~愛情の正解なんて誰にも分からないから、この様な事件が起きた時に
私はいつも親に同情を禁じ得ない。
親になるという事は怖い事だとも思ったりもします。

しかし、上記のように何代にも渡って家庭自体が荒れていたという事が圧倒的に
多いのではとも思うのです。
人間には、何があっても戻る場所や人が存在しているという事が大事だと
映画は語っているのでしょうが、物語はやはり夢物語なのかも?

夢物語の映画でも理想的な人間らしいとされる生活をしている田舎の老婆。
心優しい老婆の息子は「ロク」でもない息子でした(-_-;)

お嬢が絶賛している市原悦子さんは、私の様などっぷり昭和の人間には
やはり「日本昔ばなし」を思い出してしまうのでした・・・

セリフなど青年を「坊(ぼう)」と呼ぶのですが、それって脚本が
日本昔ばなし」の市原さんのイメージに引っ張られているって事のように
感じてしまったのでした。

とは言ってもベタに感動はしたのですけれど(;^_^A

で、「あん」ですよ~

「あん」はアン・シャーリーではなく餡の「あん」

「あん」は2015年に公開されたドリアン助川の同名小説を映画化したもの。

樹木希林さんが主役で市原悦子さんはそのお友達。

お嬢が「樹木さんが主役だけど市原悦子さんが良かった」というので
いつ登場するのかと見ていましたが、最後のほうで登場しました。

私は映画名から和菓子屋さんのホンワカした映画だと思って見始めたのです。
樹木さんの登場の仕方が予想外だった。

こういう時に原作を知っている方って逆に残念だな~
損しているな~と思ってしまいます。

和菓子屋さんの美味しそうな話で社会派の映画だと思ってなかったので
「事実を知らない!」「原作の良さを損ねてる!」って思わなくて良かった。

見終えた結論として永瀬正敏が良い!!!
樹木希林は半端じゃない凄い女優だ!!!に尽きます。

永瀬正敏はもともと演技者としての力は認められていたと思いますが、
しばらくぶりで彼を見て「良い役者になったな~」とつくづく。
ふとした表情が誰か・・名優だと思う・・・に似てるんだよな~
そういうセリフの間にある演技って力が試されるじゃない?
そこが静かに説得力があって良い役者さんの条件を満たしているな~と思いました。

そうか💡
深夜食堂」のマスター、彼でもピッタンコだな。

で、なんといっても樹木希林!凄い女優だわ~(@_@)

正直、私の様な昭和どっぷりオバサンは「ジュリ~」と叫んでいる
変わったお婆さんというイメージしかなかったの。

邦画を見る機会が少なく彼女の出演映画は見てないから。
最近になって「日々是好日」を見たくらいで。

邦画なら「翔んで埼玉」を見たいと思っているような人間なので(もと花ゆめ少女( ´艸`))
樹木さんが出ている映画を見る事もなかったけれど、
この映画でTVで樹木さんが亡くなってから盛んに「名優、名優」と連呼していた
事が事実であるとわかった。

劇中の樹木さん演じる「徳ちゃん」が作る「あん」の1工程、1工程に目が釘付け!
美味しい「あん」って、こんなにも素材を大事に大事に作るのか~
私が作るあんと大違い!
最後の最後まで小豆の粒を壊しちゃいけないのね~って思うと「あん」嫌いも
あんを見直した!

社会派の映画なのかも?と思ったのはハンセン病の元患者として、今も隔離された
地域で徳ちゃんはひっそりと生涯を送っている事が描かれていたから。

でもそんな事はどうでも良い事で(社会派の人に怒られちゃうけど💦)
いろいろな人生の背景を持った人間が地球上で生活しているのは当たり前の事。

その背景を想像できる心の柔軟性を持ち尊重できる心も持っていたいな~と。

そんなことを瞬間の表情や言い回しで表せる樹木さんは凄い!

作品自体は、カメラワークも平凡だし、使われているセリフなども想像の範囲を
超えないのだけれど、樹木さんが演じると凡庸さが名演に変わる!!!

「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。
・・・だとすれば何かになれなくても、私たちには生きる意味があるのよ」
というセリフも樹木さんの口から出れば名セリフになる!!!


桜の森でたたずむ樹木さんが綺麗だったな~

徳ちゃんのお友達桂子ちゃんを演じた市原悦子さんは、やはり日本昔ばなし
悦子さんでした~(≧▽≦)

思いがけず邦画3作品を見ましたが邦画もすてたもんじゃありませんね~