新Y’sクロニクル

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昭和の名作映画「砂の器」を見て考える差別。

あ~びっくりした(@_@)

今日は早朝から起きているので最近Amazonプライムで見た1974年公開の
名作との評判が高い「砂の器」の感想を書こうと決めていたら、
フジテレビで今夜ドラマ化した「砂の器」が放送されるとめざましテレビで言っていた~
ついでなので今夜は見てみるか・・・

樹木希林さんが主演した「あん」を最近見てハンセン病に関わる差別を知った。
今頃~┐(´д`)┌ヤレヤレと思われるかもしれませんが、聖書の中の出来事という
認識しかなかったのが正直なところ。

日本においてハンセン病患者に対する差別を助長した悪法が改正されたのが
平成に入ってからだと知って、全くこの病気に対して関心を払ってこなかった事に、
われながら驚く💦

「日本では差別ってそんなに問題にされるほどないよね~」などと呑気に考えていたわけよ。

昨日もチラッとその話題になり「差別」という事では、関西地方では今でも
「部落」問題とは無縁ではないという話を聞いた。
正直驚きました(@_@)

(たまたま関西出身の方との話の中でなので「特に関西では」という事ではなく、
他の地方でもある事なのかもしれません)

このような差別も私の中では中学か高校時代に読んで愕然とした島崎藤村の「破戒」の
時代の出来事だと思っていました。
破戒を読んで初めてそのような差別があったのだと知り、それはその時代の出来事・・・
という認識だったわけです。

私が育った家庭で、そのような話題を耳にした事は無かったし、雑多な寄せ集めの
地域でこれまで人生を送って来たので、比較的固定された地域での事情には
疎いのです。

そんな私なので社会派作家松本清張原作の映画「砂の器」を見る事にしました。

野村芳太郎監督作品「砂の器」の正直な感想~

まだ子供たちが幼かった頃、近所のママ友の中で最年長のママが「砂の器」と「アラビアのロレンス」は
名作だと話されていたのを覚えていました。
両映画はまったく見た事はありませんでした。
自慢じゃないけれど松本清張の作品も一作も読んだ事はありません(;^_^A

それもそのはず1974年制作の映画ですから年代的に興味を持つことが無かったのだと思います。
どなたが出演されているのかも知らず・・・

なので年の功の夫に「砂の器って知ってる?」と訊いてみると「あ~知ってるよ加藤剛が主役じゃないかな?」
という事でした。

という夫からのプチ情報で映画を見始めると「あれ?これ加藤剛が主役なの???う~ん・・だれが主役なんだ?」というのが正直な感想。

そして印象に残ったのは、その頃話題になったであろう砂の器のテーマ曲。
「宿命」という題名のピアノと管弦楽の為の組曲

この曲がいやというほど劇中で流れるの。(名曲だぞ~「いやというほど」はないだろう💢)
な~んか聴いたことあるな~・・・
で、気づいたのは「あれ?この曲、映画「ひまわり」のテーマ曲じゃない?」という事💦

イタリア映画「ひまわり」では、何千万人という兵士や民間人の戦争犠牲者が眠る大地に咲きほこる
ひまわり畑の中を主役のソフィア・ローレンが列車でロシアからナポリに、ひとり戻る・・・
という場面で使われていた曲。


同じ曲に聴こえちゃう~ピアノだからか?

と、ここで超簡単なあらすじのご紹介。

映画「砂の器」簡単すぎるあらすじ~(≧▽≦)

昭和48年早朝、東京蒲田操作場構内で頭を投打された初老の男性死体が発見される。
その後、被害者は岡山在住の真面目で恨みをかわれる事もない実直な元警官であると判明。

犯人の手がかりは被害者が直前に若い男性と訪れたバーのホステスが耳にした「カメダ」という
言葉と被害者がズーズー弁だったという事だけ。
(という事はホステスは若い男性の顔も声も認識していなかったという事なのかな~)

この捜査の担当は今西警部補(丹波哲郎)と吉村刑事(森田健作

手がかりが少なすぎて捜査は難航するも、驚くような(あり得ないような?)吉村刑事の勘で
全く関係のなさそうな新聞に掲載された雑記から犯人に辿り着く。

犯人は天才音楽家加藤剛)の和賀英良(なので劇中のテーマ曲は彼が作曲し演奏した「宿命」
って事なのだ)

天才音楽家が実直な元刑事を殺害するに至った背景には「ハンセン病」が大きく関係していた。


この映画が名画かどうかは私には分からなかったという感想。

ずばりこの映画で良かった点はというか素晴らしかったのは被害者を演じた緒形拳
そして犯人の父親役の加藤嘉という俳優さん!

ストーリーは捜査の責任者である今西警部補が捜査会議で和賀の捜査令状を取るに至った
概要の説明で犯人の生い立ちが映像と共に語られ、殺害の動機を見ている私にもわかるよな
構成になっていたはず・・・

その中で「放浪らい」と呼ばれたハンセン病に罹った患者が家族に迷惑が掛からぬよう、
故郷を去り放浪する事があったと知った。
劇中では、らい病患者の父親、加藤嘉さんと共に幼い和賀は、お遍路に身をやつし放浪の旅に
出て各地で偏見からのいじめを受ける事になる。

この「放浪らい」が実際にあった事だったとは私にとってちょっとしたショックでした。
生まれた時期が違うとはいえ過去に日本にこのような差別があった事を知らないでいたなんて~(´;ω;`)ウゥゥ
それも、かなり最近まで人権の回復を、この病に罹った方々が出来ないでいたなんて~(´;ω;`)ウゥゥ

そういう観点から見るとこの映画を通してノー天気な私が実態を知る事ができ、
内容はともかくも(;^_^A興味を持つに至ったという事は映画の功績でしょう。

ハンセン病(らい病は病原菌を発見したお医者さんの名前を冠してこのように呼ばれるようになりました)の
患者が古代から差別されたのは、この病気は感染力が非常に低いにもかかわらず「見た目」によるのでした。
顔や身体が変形してしまう場合があるからです。

日本においては法律で「隔離政策」をとった為に長く偏見が残ったという事です。

若い時期と違い、私くらいに年を取ると自分自身の高慢さに恥ずかしさを覚える事があります。

病気や事故により身体が変形してしまった場合は、その様な方々が背負って来た運命という
過酷さに思いを寄せる想像力はあるのですが、例えば生まれつき「人一倍」負の側の見た目の人に
出会った時・・・かなり目が細いとか~凄~くえらが張っているとか~という自分の力では
どうしようもない事象を目にした時「あら~ブサ~」とかって心で思ってしまう私がいます💦

特に異性に対しては情け容赦のない性質なのでそう思ってしまい、「生まれついての事なのに
ひどい人間だね~私は」と反省してしまうのです(-_-;)
若い時にはこの反省も無かったのかもしれません・・・

「もし自分がそうだったら」という想像力に欠けていたのだと思うのです。

幸いにも自分自身は「平均の下」くらいのブサ~なのを良い事に他者に対して、そのような
事を思ってしまう私なので、その見た目で偏見を持っていた人々の1人になり得たのでは?
とも思うのです。

そのような人間性がはびこっているので「美女と野獣」のベルに感動を覚えるし、
そのような作品が生まれたのでしょう。

「部落問題」のように「見た目」ではなく「自分自身では選びようのない出自」に関しては
「差別」する感覚は個人的には理解できませんが、おそらく私が持っている偏見と、その様な
事に差別意識を持っている人々と同根なんじゃないかな~と思ったりもします。

どんな事であれ、何らかの事情を持っているそこをピンポイントで見下し、
自分は優位な側の人間なんだと人間は勘違いしたい生き物なのかもしれません。

そんなことを改めて考えさせてくれたので、いまさら「ハンセン病の映画?」ではなく
今でも・・・の映画でした。

劇中の緒形拳さんのような人間になりたいと思う様な心根を持った刑事を演じた
緒形拳さんの演技は素晴らしいと思いました。

素晴らしい人間性の元刑事さんは、その「正義」ゆえに殺されてしまったのかもしれません。
それを正義の押し付けだという人もいます。
確かに「正義」をかざす事はある意味「暴力」にもなりかねませんが、この刑事さんは
正義をかざした人では無かったと思うのです。

ただただ犯人の側の弱さなんじゃないかと。

原作を読んでいないので映画では犯人がなぜ恩人である元刑事さんを殺さなければならなかったのかが
イマイチわかりませんでした。
加藤嘉さんの熱演で父親との放浪の旅の過酷さが分かるのですが、その過酷さを経て優しい人間たちに
救われて今の自分があるという事をいやというほど分かっている犯人だと思うのですが。

それにしても犯人の作曲家役の加藤剛さんはイケメンなのね~
ガクト様の「俺様」的な要素を抜き知的部分を補充したら加藤剛さん(* ´艸`)クスクス
でもね、劇中では主人公であるはずの加藤剛さんは、あまり活躍していないのよ・・・
ただただピアノを弾いているの。

それと・・・ホステス役の重要な人物なのにすぐに死んじゃう役で島田陽子さんが
出演していましたがお綺麗ですね~驚くほど。

クライマックスは丹波さん演じる警部補が加藤さんの過去を説明する場面の子役と
お父さんの場面で主役の加藤剛さんの場面では無かったの。

今は千葉県知事の森田健作さんも若い時はやはりイケメンだったのね~
私たちの時代は彼のお蔭で剣道が流行りました(≧▽≦)
(テニス、バレー、野球、サッカーどれも漫画やドラマで流行った時代でした)

他の方の映画評を読むと、どうも丹波哲郎も主役のようで名演だとの意見が多いのですが、
私は違和感を持ってしまいました。

色々な場所や地方に行って、少しでも解決の糸口を見出そうと一般人に事情を聴くのですが、
それが脅しにしか聴こえなくて(;^_^A
なにやら犯人の取調室での事情聴取のような口調なの全てが。

仮に私が犯人に疑われあの口調で事情聴取されたら「無罪なのに、その扱い!訴えてやる~」
って怒るな~
(最近ではゴーンの事件・・・日産のね。否認し続ける限り拘束されるって知ってビックリした。
日本の司法制度はどうなってるの?冤罪を生みやすい環境よね~)

それが一般人に対しても上から目線・・・
私はアマノジャクだから「そんな聞き方じゃ教えてあげないもんね~」って絶対に思う!

ってなワケで、この映画が名作かどうかは私には分からないという感想ですが、
なんどもテーマ曲のクライマックス部分がフィーチャーされるのはウザかった('◇')ゞ
「感動しろ!感動しろ!」と押し付けられているようで。
押し付けられなくても感動する時には音楽無しで感動するもの・・・

それと、もっと犯人が殺人にまで至った心の動きを丁寧に描いてほしかったな~と。
私の様な想像力に乏しい人間には理解できませんでした。

取りあえず今日のドラマと仲居君が演じた「砂の器」を見てその辺りを掴みたいと
思います!