今は無き銀座の福臨門と聞くと、ど~してもバブル期の日本が思い浮かぶ。
その後、店名が変わりそして閉店したのは最近だ。
そうだよな~あの頃はニューヨークのタイムズスクエアのビルを
日本の企業が買収していたんだったな~
よくもわるくも日本が最後に夢を見られた時代だったのかもしれない。
そのバブル期にもバブッた事がない私は、いつものように浅草のベトナミーズ・
「オーセンテック」で本場より美味しいブンボーフェを食べていた。
するとシェフが「最近、どこか新しいお店見つけましたか?」とふってきた。
「これは~っていうお店はなかなかね~」
今度は森泉さんが五反田に出来たという台湾朝食のお店と、
錦糸町にできたという中華のお店が評判で行きたいのだという。
お店の名前は「南方」
ふんふん錦糸町北口ならウチのテリトリー。
行くしかないだろう~ということで行ってまいりました~
グランメゾン歴任のシェフが腕を振るう「南方」
錦糸町は言わずと知れたエスニックタウンである。
タイ料理が人気になる遥か昔から美味しいタイ料理のお店や韓国料理、
中華料理にモンゴル料理とダイバーシティな街なのだ。
いかがわしいお店も錦糸町の欠かせない要素でJRAの裏側、駅の南口に多い。
しかし、そこにもマリオット系列のモダンなホテルが出来たりと益々ダイバーシティ!
比較的、落ち着いた、すみだトリフォニーホールなどがある北口に「南方」はある。
北口からすぐのもともと中華料理店や韓国料理店が多い通り。
そんな場所にグランメゾンで腕を磨いたシェフのお店があるなんて~(@_@)
当日に予約を入れた。空き次第、連絡をくれるという事だった。
連絡をもらいすぐに家をでた。
普通に歩けば10分程度なのに20分くらいかかってしまった。
見慣れ過ぎた風景で「あそこのわけがない」というバイアスがかかっており、
なおかつ入り口や店名も目立たなく通り過ぎ、ぐるぐるしていたのだった💦
ほ~ここが福臨門のシェフというだけでなく、香港のシャングリラのメインレストランの
シェフでもあった「Cham Che Kwong」さん・・・(読めない( ´艸`))
確か~「トミー」って呼んでくださいって言われたっけかな~???
一文字もあってないけど(笑)
こんな方々です↓
お二人とも、とても気さくな方達でマネージャーの吉田さんも良いお店にしたい!
という熱意と誠意がある素敵な方でした~💖
店内はとてもシンプルで千葉の契約ファームから取り寄せたお野菜もディスプレイされていました。
厨房は、ここ数年のトレンド、大きなガラスで仕切られた半オープンな厨房です。
土曜日の夜、お店は満員でございました~
2019年6月4日にオープンしたばかりだというのに皆さん、どこで知るんだろう??
コース料理がメインですがアラカルトでも大丈夫です!
アラカルトで頂きました~
お料理もさることながらオーナーの某大御所フォトグラファーさんは
ワイン通としても知られる方で、そちらのほうのリストも侮れません・・・
お通しとしてクルミの黒糖和え?だったかな・・・これ大好きなヤツ(^O^)/
鶏の白子のなんちゃらと一番シンプルなスープを。
鶏の白子ってなに?鶏のレバーとお魚の白子?いや鶏だけ???
わからないけれど、全く鶏感はなく、お上品なフグの白子を食べているような
食感とお味・・・中華か?これ???
スープは金華ハムなどから取った滋味豊かなお味。
もちろん無化調!
でもな~想像していた中華とは一線を画すんだよな~
そして、ここのシグネチャーの一つ「鶏の姿揚げ」
香港の福臨門に行かなくても本場と同じ味が、ここ錦糸町で食べられますよ~
(因みに私は香港に行った事もない(≧▽≦))
あちらで、本場の姿揚げを食べた方によれば「これ、これこれなのよ~」という事らしいです・・・
なぜかしらボケまくっているメイン料理( ゚Д゚)
驚きましたね~
目を疑いましたね~
御酉様のお顔が~(@_@)
この小さなお顔の頭部には競っても食べたいらしい脳みそが入っているんだって・・・
進められて目を閉じて食べたので味がわかんない。
非常にサクサクとした、クリスピーってこういう事よね~🎶とう鶏皮。
とても薄味で、かといって鶏臭さも全く感じず、名人の手にかかればこうなりますよっと。
最初の大きな写真の豚の耳の煮込みを食べたり~飲んだり~
で、一番、気に入ったのがこれ!!!
イサキのカルパッチョ!
「カルパッチョ???ありきたりね~」とお思いのあなた!
これね~違うんですわ・・・日本でこの味に出会えるとは(@_@)
とても気に入ったのでアップにしちゃいます。
なんだろ?中華では全くない。
どこかの国で食べた味・・・どこだったろ?
お魚の鮮度が抜群に良い❣・・・しかし、それは良くある話。
2種類のソースが絶妙に良い😍
下はジェノベーゼ・ソースのアジアン版とでもいうようなソースで
そこに山芋が混じり食感と香りが素晴らしい。
上の赤いソースはトマトベースのピリッとしたソースだけれど、
これがエスニック中のエスニックなお味。
ミントの香りやら、なんやら・・・
(材料を伺ったのにすっかり忘れた💦)
そして〆には、超シンプルな麺を!
ここの基本となる鶏や金華ハムやホタテの滋味が詰まったブロードを
味わうにはこれでしょ!
ガッパオもあって悩んだ末に、汁物にしました。
一品ごとのポーションが大きいのでデザートは残念ながら断念。
総評としては誤解を恐れずに書けば「今日は高級中華!」という
意気込みで行けば肩透かしをくらいます。
今まで知っている中華の味とは違った。
それも、そのはずで、ここのお店のコンセプトは広東料理をベースにはしているものの、
広東からインドシナ半島そしてシンガポールに進出したプラナカン料理を
意識したものなんだって~(@_@)
シェフはドバイのレストランでも腕を振るっていたって言ってた気もする?
な~んとなく想像がつくな~
世界の有名店がこぞって進出しているドバイのレストランは世界のレストランの
先端の潮流のショーケースだ。
有機野菜を生かし、中華だけではなく他のアジアのお料理を融合させた
新しい味を提供しているんだな~
すでに著名な食通の方々も足を運んでいるそうで。
予約必須のお店です!