新Y’sクロニクル

下町在住、三丁目の夕日時代に生まれた主婦が海外旅行を中心に美味しいものなどの情報共有そしてプロゴルファー松山英樹の応援も!

新感染症は社会の問題だけを炙りだすワケじゃない私の内面も例外じゃなく。

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ペルーの首都リマ空港近くの大きな看板

夕方になると公園で遊ぶ小学生や中学生の友達を呼ぶ声が
リビングまで届くようになった。

 

そうなんだよね~

数か月間、夕刻などは怖いくらいの静寂に包まれた日々が続いていた。

それはある意味、落ち着いており木々の緑だけが風に揺れ、

犬を散歩させる人が時折、赤い夕陽を浴びて通り過ぎるのを

部屋からスローモーションのように眺めていた。

 

気持ちの良い風と緑を目にしながらのベランダ飲みは最高だった🍺

 

「どうしてこんなに静かなんだろう?」と考えていたんだけれど、

学校帰りの子供達の賑やかな声が消えていたんだよね~

 

今の季節はエアコンより窓を開けている事が多いので

外の声はよく聴こえるの。

 

夕方は賑やかさが戻りベランダでしっとりとビールを飲むという

雰囲気ではなくなったけれど、それはそれで日常が戻った

安堵に包まれる。

 

もちろん世の中から新ウイルスが消滅したわけではないので、

心から「良かった~💖」と思えるという状態じゃないし、

今後、どのような状態になるのか希望的観測で推移してほしいと

願う気持ちが強いということにしても。。。

 

イタリアから始まった感染症の猛威がヨーロッパ中を覆い初め、

東京でも緊急事態宣言が発動された頃たびたび目にした「新コロナウイルスは

潜在的に存在した社会の問題点を浮き彫りにしている」というような論調。

 

その頃、その論調は感傷的すぎるのでは?と感じていたけれど、

アメリカとくにNYCで起こった事、そして今は南米で起こっている事などを

知るにつけ地球規模で起こっていた問題をつきつけられた。

 

COVID-19を発症し重篤になったり死亡したりする層がどんどん貧困者に

広がっていくとう現状を知るにつけ。

そんな悲惨な状況の一方ではコロナバブルと言われる株の高騰で

資産家層はますます富を増やしたという記事。

 

私が『貧しさ』を実感したのはつい最近の事で、それはペルーの

リマに行った時だった。

スペイン風の建物が並ぶ中心地と隣り合わせに貧民街があり、

朽ちているような建物内に人々の暮らしがあると知って驚いた。

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7月だったためペルーは冬だったので空は鉛色だったというだけではなく、

外壁の石が崩れている多くの住宅の色もくすんでいたし,

渋滞の何車線もある幹線道路で行きかう車にもろともせず道路内で物を売る

男たちの表情も全てが鉛色に見えた。

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 首都リマではタクシーを利用する時にバッグは外から見えないように

シートの下に隠すと知った。

信号待ちの間に強盗に襲われ金目のものを盗られてしまうから、

目につきにくいところに隠すようにと(@_@)

 

次の写真はクスコで撮った物だけれど、廃屋だと思った石造りの建物は

れっきとした現役の共同家屋だった。

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 バラックのような建物でもバラだけが美しかった。

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ペルーではピークは過ぎたといわれているけれど今朝の朝日デジタルで

「ホラーの国」と言われるように貧しい人たちが次々と犠牲になっている。

 

ペルーといえば日本人にも人気のマチュピチュ遺跡観光。

今年は遺跡入場が中止になっており7月再開という当初の予定は

目途が立たない状況らしい。

 

2017年にペルーに行ったのはマチュピチュに行くためだった。

個人旅行で行ったのだけれど、想像もしていなかった紛争の様な

ストに遭ってしまった💦

半分くらいの楽しみをストによって奪われたけれど、それでも

あの時、行っておいて良かったと、このような状況になると思う。

 

今年、このような天災といってもよいような疫病で人間の移動が

制限されるなんて夢にも思っていなかったから。

 

私は若くは無いので、ウン十年先まで海外旅行できるという保証は

まったくない😢

そして、このような世界規模の天災が起こるという事を学んだので

「行ける時には行こう!」という事がとても意味を持ってくるのだな~と

つくづく思うのだ。

 

違う世界に「こういうのがありますよ~」と今や8KのTVで紹介されても

やはり実際に行って見て感じるのとはギャップがある。

 

私がペルーで知った『貧しさ』は本や映像ではつかみきれなかった事だ。

 

衛生観念などというのは、ある程度の生活の保証があってこそ生まれる

観念だと思う。

そこには教育の質も関係するでしょう。

4月にペルーに上陸した新コロナウイルスは、あのような住宅に住む人々を

多く犠牲者に仕立てているという事実を冷静に見ておかなければと思う。

この地で毎年流行するインフルエンザでも死亡率が高いお国柄だそうです。

 

アメリカにしてもそうだ。

日本も先進国内で貧困子供が多いといわれているけれど、

先進国NO1はアメリカだ。

 

とくにNYCは貧富の差が大きい。

アメリカ全土のcovid-19による犠牲者の3分の1がNYC。

残りの3分の1がカリフォルニア州。

そして残りのアメリカの州全体で3分の1。

 

ニューヨークのブルックリンなどの地区に住む

黒人やヒスパニックといった住民が次から次と犠牲になっている。

彼らは病院に行く頃には瀕死の状態が多いそうだ。

そもそも病院に行ける層ではないものね・・・

 

そうこうしているうちに「Black Lives Matter」が起こったけれど、

この感染症によって人々の不安や不満が一挙に噴出してしまった。

それを利用している勢力があるにしてもアメリカは来るところまで

来てしまっているという感じがしちゃうのです。

 

今年の11月3日に大統領選があり今のアメリカのカオスを引き起こしている

張本人のトランプの再選はひょっとしてないかも?

というコロナ問題が発生する前には考えられなかったような事も

起きるかもしれない。

 

それにしてもアメリカも人材不足だと思う。

日本の政権もこのコロナ対策の主導という場面でトップの

資質がこれまで以上にあらわにされましたが、誰か代わりに

リーダーシップをとれる人物が与野党かまわずいるのか?

と考えると野党だけではなく与党においてもお先真っ暗という

感じがしますが、アメリカも似たようなものだな~と。

 

なんせ対抗馬はバイデン氏。

77歳ですよ(*_*;

日本の総理大臣が若く見えるほどですよ(@_@)

 

オバマ大統領のもとで副大統領を務め、オバマケアを引き継ぐでしょうし、

日本との関係や中国とも、すこしはましに関係を結ぶかも?

とは思いますがいかんせんお年が。。。

 

歴史から学べばですが、このような大事な時期に適任者がいない国というのは

衰退する国なのかもしれないな💦

 

全ての弱点は新しいウイルスがなければ、くすぶっていただけなのかもしれない。

 

日本がとっくに先進国から陥落していたのに先進国の幻想で政治や経済活動が

行われ、このウイルスの出現でプアなIT技術しか持っていなかった事も

白日の下になりました。

 

データー集計の遅さ、WEB手続きでも結局は人海戦術をとるアナログさ。

リモート授業が機能しない公立の小中高。

そして良いほうにも発揮した日本人独特の村八分・・・同郷意識が

いまだ健在だったということと異常なまでのゼロリスクへのこだわり。

この超高齢化社会の日本で人間は不死身なのだといわんばかりの

主にメディアによる死のリスクゼロタスク幻想。

 

新しい疫病がここまで世界を恐怖に陥れる事を身をもって知ったし、

世界の問題点を、こんなにも見事に表面化させるなんて思いもしなかった。

 

そして個人の事でいえば春から始まったリモートワークで

家族で一日中いる事が当たり前になっていた。

 

数年前に「退職後のお父さんの寂しさ」が理解できた私だけれど、

再び、昔に戻ったかのような生活が続き、それが永遠に続くような

毎日として当たり前になっていた。

 

世の中を覆う不安と無関係でいられない精神的な重し。

それと裏腹に家族で過ごす事の平和感。

 

そして緊急事態宣言解除と共にピークは過ぎたとはいえ

州によっては感染者が増え続けているアメリカに渡ったR。

我が家の形態に少しの変化が訪れたのだった。

 

少しではないのかもしれない。

今年に入ってから急激に取り囲む状況が変化し追いつけない感満載。

 

アメリカに行っただけではなく今までの関係性では我が家に戻ってくることも無い

前向きに考えるのなら自立。

そう家族はこうして自分のテリトリーを構築していくものだという当たり前の事。

 

なのに「変わらない」という事に自分自身の安息を見ていたのだな~と。

 

唯一の楽しみの海外旅行もいつできるかわからない状況で、

ふと自分のこれからの生き方が分からないという事に気が付いた💦

何を目標にして、何を生きがいとして長くはない人生を歩むのだ?

気が付かないうちに長い時間は「母親」の役割だけを

担う事に慣れてしまっていたのだと気づく。

 

どちらが先にいなくなるかはわからないけれど、夫婦もいづれお1人様になり

自立を強いられるでしょう。

その時までに自分を生涯ささえる『なにか』を見つけ出さなければならないのだと

考えざるを得ない今日この頃。

人間としての自立を促されている昨今の出来事。

 

いずれはぶち当たった事だとは思うけれど、

この忌々しいウイルスはマクロもミクロもつきつけてきたのですね。

 

 

www.kemu-no-tabi.info

 

 

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