見習わなきゃ~と思った善意・・・わらしべ長者に変わるといいな。
8月29日、アメリカ南部ルイジアナに上陸したハリケーン「IDA」
熱低に変わってからも東海岸に移動し甚大な被害をもたらした。
そのルイジアナに住んでいる不肖の息子Rは、その前日に北上する事
300キロ。
ミシシッピ州のジャクソンに避難していた。
昨日、1週間ぶりに自宅に無事戻る事が出来た。
電力が途絶えていたため、ハリケーンの脅威がなくなっても
戻ることが出来なかったのだ。
幸い、自宅は何の問題も無かったという事で安心。
ジャクソン辺りは治安に問題があるから気を付けてとミシシッピ在住の
知人からの情報。
確かにジャクソンに入ったRから「車がボロくて暗い雰囲気」と聴いていた。
Rが住んでいる地域は南部でも白人の割合がとても多い地域なんだそうだ。
しかしラッキーなことに、何ごともなく300キロ離れた初めての土地で
それなりに楽しめたようだ。
その不穏なジャクソンにも素敵カフェがあったと写真が送られてきた。
本当にオサレね~
こういう色の合わせ方よね~
考えつかないもの・・・勉強になるわ~
(植物の鉢がなんて可愛いんでしょ😍)
なかなかセンスの良いファンションモールなどもあり、
避難民とは思えない1週間を満足して終えたようだ。
そしていよいよ自宅に戻って、このようなラインが
送られてきた。
これってアメリカらしいな~って思った。
まだ南部などには、困っている人を見るとすぐに手を差し伸べるという
善意があるのだな~と感心した。
日本だと「いえいえ、ありがたいですが結構ですから~」とか
辞退するけれど、ここは素直に受け取ったそうだ。
いわゆるバイブルベルトと呼ばれるアメリカ中西部から南東部。
前大統領トランプの支持者が多く、コロナワクチンの接種率も低く、
ノーマスクも多い地区。
しかし、古き良きアメリカの人の良いオジちゃん、オバちゃん
という典型的アメリカンが多いのも事実なのだ。
アメリカだけではなくヨーロッパのバイブルが根底にある国は
たとえば荷物を持っていて乗り物に乗りこむとき、
階段などを登る時、サーっと集まって来て荷物を持ってくれて
またサーっと何事もなかったかのように去っていく・・・
これって、日本では、あまり見られない光景だ。
災害の時にも発揮されるのか~。。。
この善意の20ドルがわらしべ長者のように、Rの手元からどんどん増えて、
また更に、何かで困難な方に届くようにと願っている。
そして、日本での事だけれど、お嬢が最近、体験した事として。
銀座でパラリンピックの関係者らしい外国人を見かけたそうだ。
その方はタクシーを拾いたいらしく、でも両腕が無かったと。
「どうしよう・・・行った方が良いかな~」と逡巡していると
他の外国人の方が、その方にスーッと近寄り、
タクシーを止めた。
なんかお嬢の気持ちがとても分かる気がした。
私も逡巡するだろうと。
日本人は困っている人を見ると条件反射では動けない何かがある。
色々考えているくらいなら、それを条件反射で動けるようになるには
どのような事が必要なのだろう?
大人はあえてそのような行動をする。
そして未来の大人は、それが普通になる意識になるといいな~と思っている。
日本は世界でも稀な治安の良い国。
しかし、例えば誰かが暴力を受けていたり(痴漢なども)、
気分を悪そうにしていても、遠巻きにして通り過ぎていく。
当事者にはなりたくないのだ。
それぞれの文化で良い面悪い面があり見習ったり、
反面教師に出来ると良いな~。
パラリンピックはスポーツの祭典だと知った。
パラリンピックが開催した頃、ウチの前の道路である青年と
すれ違った。
今どきのセンスも良いカッコいい青年。
すれ違う時に少し驚いた。
片腕が無かったのだ。
すれ違うまで全く気がつかなかった。
フツーに堂々としていたので・・・
「フツーに堂々としていたので」と書いたけれど、
昔はある種の障害者に対するイメージがあったのは事実だ。
センスが良いとか、カッコ良いとか堂々としているとかと
遠いイメージ。
社会から隠されていたのかもだし、隠れていたのかもだし、
障害の無い者からすれば触れてはいけないような。
出会った青年に話を戻せば、この年になって分かった事があった。
あのように堂々としていれば、まず「お~カッコいい」
昔なら「腕が無い・・・見ないようにしなくっちゃ」こんなに
意識って変わるんだって事。
銀座でお嬢がパラリンピック関係者に会ったと書いたが、
その時、やはり最初は両腕がないとは気づかなかったそうだ。
本当にフツーで。
で、タクシーの件になって両腕が無いと気がついたと。
それと、同じ事をパラリンピックで感じた。
障害者のスポーツ大会というより、スポーツ大会なのだ。
昨日の車いすバスケを見た夫が言った。
「これ面白いな~また見たいな」
それは障害者が車いすでバスケをしているからという事ではなく
純粋にスポーツとして面白いという事だ。
義足、義手の選手たちもそうだ。
義足、義手の進歩ももちろんあるだろうけれど、
義足、義手そのものを露わにできるようになったのだな~と。
なんだか未来人のようでカッコよくも感じるじゃないの。
そうやって選手自身が隠すものではなく、自分の一部だと自信をもって
いるからこそ、見る者にもネガティヴな感情をもたらさない。
もちろん、ナチュラルな物ではないので、それをこなすまでに
どれだけの、努力と忍耐が必要だったか・・・
いわゆる五体満足な人間とは違う、スタート地点に立つまでの
並大抵じゃない苦労があって、そこからだ。
そう思うと、オリンピックより凄いスポーツを見せてくれているんじゃないか?
と思う。
今回は、とてもTV中継が多くパラリンピックの魅力を知れて良かったと思う。
そうだ・・・マラソンもね~選手も同伴者も凄いとしか言いようがないな。。。
と、いずれにしても無事にオリンピックもパラリンピックも終えて
今は開催されてよかったな~と感じています。。。
次回はパリですね✌