以前ローマを訪れた時、いずれも妹が行きたがっていた真実の口。
妹はとにかく、その地の有名どころを押さえたい派なのだ。
地図で見ると不便そうだし、あまり乗る気になれなかったのだが、今回足を運ぶとこの辺りが素敵すぎた(⋈◍>◡<◍)。✧♡
この辺りには鍵穴からサン・ピエトロが見えると人気のマルタ騎士団の館もあります。
地下鉄B線チルコマッシモ駅に来たのは、どうもこの辺りの丘からの
夕陽の眺めが素晴らしいらしいと、何かで知ったから・・・
真実の口もあるし、最終的にはアッピア街道まで足を延ばし、マイルストーン、
あわよくば「クォ・バディス(Quo vadis,Domine?)主よ、あなたはどこへ?」
で有名なペテロとイエスが明け方出会ったとされる場所に建っているクオ・ヴァディス教会あたりまで行きたいと考えていた。
駅を出るとすぐに見えるのはBC7世紀終わりから6世紀にかけて作られた
15万人収容可能だったといわれるローマ最大の円形競技場チルコ・マッシモが
見えます↑の写真ね。
進行方向に顔を向けると戦っている民衆のレリーフの上に大きな人が!古くなさそうな彫像。
19世紀、イタリア建国の思想的父といわれるジュゼッペ・マッツィーニの像だった。
夕方に出かけたので、真実の口は見られない時間らしいというので、反対方向の
マルタ騎士団の館に向かう事に・・・
真実の口は閉館時間を過ぎても外から見えるみたい。
と・・・猛暑の中に咲く薔薇を発見。
ここは市立バラ園なんだとか。
さらに進むと何やら由緒ありげな門・・・
これはサヴェッロ公園への入口だった通称オレンジ公園(アランチの庭)
12世紀サヴェッロ家の要塞だった場所なので、こんな門か~
中はけっこうな賑わいでストリートミュージシャンが良い感じのクラシックロック演奏中。
なんという良い見晴らし💕
ヴィットーリオ記念堂も見えるし~
サン・ピエトロが望める側の石壁はどこも陣取られておる。。。
間違いなく夕陽に輝くサン・ピエトロの絶景が見えるやつー
日没はこの時期7時半くらいなので、8時から夕食の予約を入れており、日没時間まで
ここに留まるわけにはいかない(´;ω;`)ウッ…
この辺りはアヴェンティーノの丘の上でローマ7つの丘の一つ。
ローマ屈指の高級住宅地でもあるんだって~
どおりでフツーじゃない歴史的建物なんだか邸宅なんだかわかんないような
建物もあった。
BC5世紀あたりから平民も土地を持てるようになり、この丘にも沢山の平民が住み着いたけれど、AD5世紀のゴート族侵入で殆どの建物は破壊されたんだって。
その後、古い教会と修道院の他は耕作、放牧地として使われ高級住宅地として
活用され始めたのは19世紀後半から。
少し歩くとサンタ・サビーナ教会がありました。
5世紀の教会で正面扉は当時のまま残っているらしい。
ドミニコ会の修道士さんの修道服が白いのはドミニコ会が清貧をモットーとしているから。
黒い修道服は染料が必要でしょ?
マルタ騎士団の館に到着~
あら・・・こんな夕方でも行列が~💦
夕陽に輝くサンピエトロが見えますか~?
予約の時間もせまってすごすごと戻ります・・・
この塀の中も邸宅という言葉にふさわしい邸宅だった。
イタリアの首都ローマと思えない道を下ります。
遠くにサンピエトロも見える~♪
こんな場所でもローマの中心地よ~Σ( ̄□ ̄|||)
風見鳥ならぬ風見馬🐎
テヴェレ川に出ました。
パラティーノ橋が見える。
真実の口は橋の右手にあるらしい・・・
テヴェレ川夏の名物ルンゴ・テヴェレの用意も始まってる。
アヴェンティーノの丘の南側(ピラミデの隣)には通称イギリス人墓地(非カトリックの墓地)があり、
18世紀から盛んになったグランド・ツアーでローマを訪れそのまま住んだ芸術家や文化人のお墓があるそうで、その中にはシェリーやキーツも眠っているんだって。
ゲーテの息子もね。
ローマはヨーロッパで一番緑の多い首都と呼ばれているそうですが、
今までは全く感じなかった緑の多さ。
確かに他の街にあるような立派な街路樹や整備された公園の緑じゃなくて、
ローマの歴史を見てきた緑って感じでした。
アヴェンティーノの丘、かなりお勧めの場所です✌
結局、真実の口に手を入れることも、鍵穴からサンピエトロを覗くことも、
TODOリスト上位でかな~り楽しみにしていたアッピア街道を歩くことも
出来なかったけれど、アヴェンティーノの丘を知れただけでも良い経験でした🥰