今回のローマ旅行では典型的伝統料理を食べるという目標があった。
それは3大パスタであり、バッカラのフリットであり、そしてミートボール!
ミートボールってお弁当のおかずというイメージが強固で外食で選ぶってなかった。
それが本場イタリア、ある意味、本場アメリカでも。
だからこそ、今回は食べようと固く決めていた。
『la Matricianella(ラ・マトリツィネッラ)』で念願のミートボール???
『la Matricianella(ラ・マトリツィネッラ)』を選んだのは伝統的ローマ料理店として人気らしいからだ。
そのような料理ならトラステベレのほうが正解かもだけど、アパートメントから歩いて行けるパンティオンとスペイン広場の間あたりの美味しいレストランが多い地区でもあるし、金曜日に鱈のメニューを出し安息日の日曜日が休みなので正統派だろうと考えたからだ。
パンティオン~
細い路地をあちらへ、こちらへ~
なんという狭い路地にΣ( ̄□ ̄|||)
店内は観光客と地元民って感じ。
まだ3大パスタのアマトリチャーナを食べてないけど、このトマトパスタも
アマトリチャーナじゃなかったと思う・・・
で、今回初のカルボナーラ。
ここのはグアンチャーレをカリッと炒めてあり美味しかったけれど、
パスタはもっと太いほうが良かった。
で、ですよミートボール。。。
こんなミートボールしかないのよ(´;ω;`)ウッ…
ミートボールに高級は求めてないのでトリュフいらないし~
オーソドックスなトマトソースでいいのですけど~💦
これはすでに立派なメインなミートボールだ。
赤ワインと非常に合い、美味しいのだけれど求めてる庶民的な味とは
違った・・・が・・・また食べたい(≧▽≦)
ここはワインの品ぞろえも良く、もちろん白赤ともに美味しかった。
ミートボール2千年の歴史~
ミートボールはイタリア語でポルペッティ(porpetti)。
4世紀か5世紀に完成したローマの料理本アピキウスにも登場する料理。
アピキウスというのは人名で1世紀か2世紀に実在していた美食家だそうで、
料理本の執筆者ではありません。
その頃の日本は、よ~やく漢書地理誌に「倭国」という名で登場し、
その後「魏志倭人伝」で存在が伝えられた卑弥呼の時代。
そんな頃からローマではミートボールを食べていました。
古代は上流階級の料理でひき肉(主に牛か豚)にワインに浸したパン粉、スパイスなどなどを混ぜたミートボールを茹でたり焼いたり揚げたりしていました。
初期のミートボールは鶏肉やイカを使ったものも食べられていたそうです。
ミートボールはシルクロードを渡って漢(漢書地理誌の中国の漢ね)に至り、
肉団子として人気の料理になりました。
中東ではKofta(コフタ)と呼ばれそれがトルコのキョフテになりギリシャ、アフリカ、スペインにも伝わりました。
その後、ヨーロッパ中につたわりスウェーデンのミートボールはイケアによってスウェーデンといえばミートボールと認知されるようになりましたね✌
20世紀初頭、イタリア移民がアメリカに渡りそこでボリュームを出すためにパスタとの組み合わせが一般的となりシカゴやニューヨークで人気となりアメリカ料理になりました。
近くのビルを覗いたら1890年に完成したパラッツォ・マリニョーリの入口が素敵だった~🥰
なんと、ここのビルはカフェもあるけれどアップルストアが入居している
ビルなのよΣ( ̄□ ̄|||)
というわけで、ローマの伝統料理はこれで食い納め。
サルティンボッカも牛テールの煮もの(なんだっけ?)も食べてないけれど、
まあ以前に食べてるししょうがないか・・・
この後、我々はローマの伝統料理ではないどころかローマ料理でもない旅行前に計画していなかった料理を食べることになるのであーる。。。