新Y’sクロニクル

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【2025年9月フランス•シャンベリー編⑦】入場無料の『Musée Savoisien(サヴォイア民族博物館』の後は地ビールで!

 

ご多分に漏れず街の中心にあるのは大聖堂。

大聖堂に面した広場はセントポール広場。

 

シャンベリ大聖堂に付属した修道院を利用して『Musée Savoisien』があります。

サヴォイアなのかサヴォアなのか問題・・・「公国」をあらわす場合は「サヴォイア」が正式らしいので今回は「サヴォイア民族博物館」と訳してみましたが「サヴォイア歴史博物館」としても良いのかもしれません。

 

 

 

大聖堂を見学し、付属する修道院の回廊だったであろう場所で写真を撮っていると

博物館らしき一角を発見。

 

 

博物館っぽい一角は、どこから入るのか分からぬままウロウロしていたらご婦人たちのグループが教えてくださったm(__)m

なんと感の良いご婦人達だろう、で、無料だという✨✨✨

 

 

中に入ると先史以来の出土品をはじめ生活品、武器、ポスター、絵画はたまたスポーツ用品などなど多彩な展示。

 

ローマ時代の絵画や彫刻、カロリング朝時代のカヌー、サヴォアの民族衣装から

グルノーブルオリンピックの時に使用したスキーなどの用具などなど。

 

 

スイス、フランス、イタリアにまたがるアルプスの立体模型を見ていると

よくもまあこんな急峻な山岳地帯に先史から人間が住み着き高度な文化が

発達したものだと感心しました。

またハンニバルにいたっては季節を選んだとはいえ、よくもまあこんなルートを選んだものだと感心も致しました。

 

 

まだ、この地で高床式の建物に住んでいた時代の生活用品などから

時代が進みほぼ20世紀までの展示品がわかりやすく並べられていました。

 

 

1892年ジュール・シュレが制作した温泉の観光ポスター。

Aix-les-Bainsはサヴォアの温泉保養地。

 

 

この温泉保養地には競馬場がありGrande Bataille de FLeurs(花合戦)という

お祭りを題材にしたものです。

 

また20世紀初頭に制作された鉄道の旅の商業ポスター。

あのお水で有名なエヴィアンへのプロモーションで製作は

パリーリヨンーメディテラネ鉄道会社によるものです。

 

 

豪華列車(Trains de Luxe)で旅してねってことなんでしょう🚅

レマン湖のほとりにエヴィアンがあるんですね。

 

プラハのミュシャ、パリのロートレックといいこの時代のポスターは

素敵で一枚欲しいくらいでした(≧▽≦)

 

 

で、すぐれものがサヴォアの歴史を動画で短くまとめた作品。

 

 

先史からを年代を追って分かりやすく、時代ごとの領土の移り変わりやエポックメイクな出来事が紹介されます。

第一次、第二次世界大戦時はヨーロッパの大地の上空を飛ぶ爆撃機と

被災地がモニター上でわかりやすくアニメ化され、このような仕掛けのアニメは

子供にも理解と共に興味も持ってもらえるんじゃないかな~

 

世界史が不得意で特にヨーロッパはワカランチンの私にはとても理解しやすかった。

(ならアジアは得意か?と訊かれればとてもマニアックな領域でもっと不得意だった😆)

世界史でヨーロッパが不得意ならほぼダメじゃない?という突っ込みはやめてね(≧▽≦)

 

記憶していないのですが↓これは全体同じ年代なのか?

デザインやテクニックの類似から見て同時代な気もするな。

 

 

サヴォア人だけではなくトルコ人もいますね。

怪獣っぽいのは、かなり後になってもゲルマンの影響が残っているのだな~と

感じました。

 

↓の美しい工芸品のようなものは自動演奏ピアノです。

 

 

1920年代に「Buisson Rond Chambery」社で製造されたものでとても貴重なピアノだそうですが、ほぼ完全品は現存していないそうです。

 

サヴォイア家に関する展示もありました。

子供時代のサルディーニャ王国のヴィクトル・アマデウス2世とされる方の

絵です。

原画は北欧の画家の筆によるものらしいですが、この絵はネットで調べた限り

原画と反転しているのでコピーかもね?

 

 

中世ヨーロッパで王室の子供の絵に犬が多く登場しますが、

忠誠、富と地位の象徴。

ドレスを着用していますが紛れもなく男児!中世の王族はおおよそ8歳くらいまで

男児はドレスを着用していたようです。

 

この後のシチリア王・サルディーニャ王であるヴィクトル・アマデウス2世(伊ではヴィットーリオ・アメデース)は幼少時、病弱であったため彼の為にグッリシーニが考案されたとの一説があるそうです。

グリッシーニはトリノ名物ですもんね💡

 

↓はサルデーニャ王国の国王であったカルロ・フェリーチェ。

上記のヴィットーリオ・アマデウス2世より新しい時代の王様。

 

 

国王になると何かを被った獅子の像が共に描かれていますが、

獅子は強いんだぞ~という事より、神聖な権威による王位であるというアピールなんだそうです。

もちろんヨーロッパではライオンは勇気、力強さ、高潔さのシンボルですから王様にはかかせません✌

 

無料のわりに充実している展示物に満足し出口に向かう階段を下りていると

代々のサヴォイア家のご当主がお見送りしてくれました~

 

 

↓ミュージアムエントランスからのセントポール広場のながめ。

 

 

広場全体が石畳で中世そのもの。

 

ウイルアム・テルが幽閉されているような建物(≧▽≦)

 

 

フランスってビールのイメージはあまり強くありませんが、最近はビールが

メジャーのようです。

とくにシャンベリーのあるアルプス地方は古くから地ビールが造られていました。

 

 

日本では、なかなかフランスのビールを飲むことがありませんから貴重な機会。

 

 

ここのもローマの水栓のように飲水可なのだろうか?

 

 

中世の街はどこも細い路地が素敵🥰

 

 

どこもかしこも石畳。。。

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