ヴェネツィアから日帰り旅行のヴェローナ。
ヴェローナ滞在時間は4時間!
その時間の中で一番、印象に残ったジュスティ庭園に続き、邸宅部分のご紹介~
今までも王宮や貴族のお屋敷の居住部分の見学はいくどもあります。
今回のお屋敷はすこし趣も違い「サロン」という言葉がぴったりだと思いました。
重厚になり過ぎず、緑を効果的に配し、とても素敵な邸宅で、
ヴェローナのあの場所で、あのお庭で、そしてあの居室空間で過ごす
毎日を夢想してしまいそうな私の好みに100%マッチングでした~😍
「知的なお家」ってこんな感じかな~?って。
「知的なお部屋」「知的なお家」というと書庫がばーっと部屋中にあって、
小難しそうな書物や地球儀なんかがあって~
お家の主はお茶の水博士のような方で~
いやいや、そういう知的とは違う、なんというか知的な人々が集った結果、
その部屋の空間に知的な記憶が残っているお家という感じがしたのがジュスティ家。
ただただ重厚な額に守られた油絵やフレスコ画で覆われているのではなく、
外からの自然光が喜ぶような、そんな雰囲気を感じるお家・・・理想だわ。
16世紀の終わりごろから現在まで所有者はジュスティ家です。
16世紀から20世紀半ばまで改装や改築された7つの部屋があります。
比較的あたらしい20世紀までというのは、第二次世界大戦で爆撃による
損傷をうけたからです。
階段を上がってすぐのお部屋はSala del Camino(暖炉のホール)と呼ばれています。
ユニークな形の16世紀の暖炉はヴェネツィアの修道院にも同じ形と梁の天井を持つ
ホールがあるのでヴェネツィア式なのかもしれません。
この当時ヴェローナはヴェネツィアの支配下でした。
こんな素敵なコーナーもありましてよ、奥様~😍
ふんだんに使われている鉢植えのグリーンの種類、配置も計算され
この邸宅に欠かせないものだという事です。
壁もソファーも赤で統一されたリビングルーム。
このようなコーナーソファーを「鰻(capitone)のソファー」とイタリアでは呼びます。
赤いリビングから続くお部屋は庭園に面して配された「勝利の寝室」です。
1950年代に寝室に改装されました。
天井画は「時間と真実の勝利」という人生訓のようなフレスコ画です(≧▽≦)
朝目覚めてカーテンを引くと庭園の眺めなんて素敵の極み!
シュスティ通りに面した部屋の終わりはダイニング。
1950年代に修復された部屋で壁には19世紀のヴェローナの風景が飾られています。
赤のリビングとダイニングの間の部屋・・・「オーロラの部屋」
素敵すぎる・・・😍
ヴェローナの画家フランチェスコ・ロレンツィによって1766年に神話をモチーフとして
フレスコ画で装飾されました。
床は大理石、天井はフレスコ画をあしらったドーム型天井で第二次世界大戦に
爆撃により損傷しましたが、1950年代に修復されています。
オーロラの間から続いているお部屋はユニークな名前が付いています。
「ループの馬」というお部屋。
椅子の背もたれも馬蹄形、棚も馬蹄形。
パドヴァのチッタデッラ伯爵家の別荘が「ループの馬」とよばれ、
そこからインスピレーションを得て作られた部屋。
ソファーの上の肖像画はチッタデッラ家の人々です。
なにからなにまで馬。
この邸宅のファブリックはどれも趣味が私好みで、嬉しくなってしまいますが、
このブルーと薄いイエローの配色、こんなの見た事が無い💖
さらに椅子を縁取る黒い木枠がこの柄を引き立てています。
全く痛みも無く、美しい光沢があります。
この部屋のカーテンも同じファブリックで光が通るとブルーが
サファイアのように光っていました💖
この庭園を利用して芸術的なイベントやトップの画像のサロンなどを
利用してディナーやガラパーティなどプライベートイベントで貸し出しも行っているそうです。