私の様なオバサンになっちゃうと人生でそうそうヴェネツィアに行く機会もないので、
この際、北イタリアの小都市も訪れたいと思っていました。
ヴェネツィアから日帰りで行く事が出来る行きたい街はたくさんありました。
トレビーゾ、ピッチェンツァ、パドヴァ、フェラーラ、ヴェローナ、
マントバ、モデナ、パルマなどなど・・・
魅力的な街ばかりで困ってしまいます( ;∀;)
その中でヴェネツィアから高速鉄道のフレッチャロッサやイタロで行けるヴェローナと
パドヴァに決定!
交通の便が良く時間短縮できるので欲張って2都市まわれるのです。

今回ヴェローナでの観光ルートは・・・
駅からアレーナまで行き、そこは外せないジュリエットの家からの~ジュスティ庭園、
ピエトラの丘そしてカステロ・ヴェッキオから駅に戻る。
絶対に行きたかったのはジュスティ庭園!
これで全行程4時間でした~
あれ?駅から旧市街入り口まで遠くない?
ヴェネツィアから日帰りでヴェローナとパドヴァを周るので、
ヴェネッィア・サンタルチアを7時01分のイタロに乗りヴェローナには8時10分に到着。

ヴェローナ・ポルタ・ヌォーヴァ駅はボルツァーノを経てオーストリアのインスブルグまで繋がる
ブレンナー線やモデナまでのローカル線など複数路線が通る主要駅です。

駅構内には各種ショップがあります。

ヴェローナという古都のイメージには遠い駅と駅周辺。
駅から出ると巨大なファラオの像が(@_@)

東京に戻って友達と話していると「駅前にファラオいたよね~」
という話になりました。
彼女は我々より2か月前にヴェローナ駅で乗り換えてボルツアーノに行ったのでした~
6月から8月の間、アレーナで「アレーナ ディ ヴェローナ」という野外オペラが開催されます。
このファラオ像はイタリアが生んだオペラ王ヴェルディの「アイーダ」にちなんだものなんでしょうね?
9月はすでに野外オペラも終わっているのでスフィンクスも積まれていました( ´艸`)
さて、複数のブログを読ませて頂きヴェローナP.N.駅からアレーナなどがある
旧市街までの行き方を参考にしました。
駅からポルタ・ヌォーヴァ門を目指し、そこをくぐれば旧市街!という事でしたが、
そのポルタ・ヌォーヴァ門までが予想以上に複雑だった~💦
徒歩で10分という事だったけれど、出だしで迷ったので15分以上はかかってしまった。
全く、そんな古い門があるような雰囲気のない街並みを歩いて・・・

よ~やく時計が目印のポルタ・ヌォーヴァ門が見えてほっとしました・・・

駅を出てひたすら風情のない通りを右手に歩いて行くのです。

駅前のファラオの像に惹かれるように公園側を進んだのが間違いでした💦
Googleマップと実際はイメージが違いますね(>_<)
この門さえ見つければあとは簡単!
ほとんどの見どころが狭い範囲にまとまっています。
紀元前1世紀の円形競技場!
門をくぐり抜け10分ほど歩くとブラ広場、そしてアレーナ(円形競技場)が
見えてきました~
ブラ広場左手にはCaffe Wallnerというスイーツ店や銀行のあるビルの前に
案内板もあります。

ローマのコロッセオより百年近く古く、保存状態も良いアレーナです。
コロッセオと比べると一回り小ぶりという感じです。
現在でも2万人収容という現役のアレーナというのも驚き(@_@)

近くで見ると砂と小石が混じったモルタルとそこに張り付けられたレンガが
何千年という時を乗り越え今ある事に感動~

古代を感じられる不思議な感覚に襲われます。
古代の入り口から中世の街並みを眺める。。。

決して強靭そうに見えないのに不思議だわ~
アレーナ見学はこれくらいにしてジュリエットの家に向かいます!
映画で使われたバルコニーがあるジュリエットの家
ヴェローナ観光で一番人気のスポットが「ジュリエッタの家」です。
イタリア周遊ツアーなどでもミラノとヴェネツィア移動間で
ヴェローナの「ジュリエッタの家」に立ち寄るという
スケジュールが多いと思います。
映画「ジュリエットからの手紙」公開により観光客も増えたので、
駅から先ずジュリエットの家を目指し混雑を避けました。
アレーナから続くブランド通りのvia mazzini(ジュゼッペ・マッツィーニ通り)を進みます。
大理石敷の通りで朝なのでお店は閉まっていますが、グッチなどの
ブランド店が並んでいます。

大理石敷きの道の突き当りの左はエルベ広場、右はジュリエットの家で
分りやすかったです。
ジュリエット像のある庭部分は無料で入る事が出来ます。

シェークスピアの「ロミオとジュリエット」は14世紀のヴェローナの悲劇として描いています。
シェークスピアが戯曲として発表する以前からイタリア各地や他のヨーロッパなどで
似たような物語はあったようで、それらは実際にあった悲劇を元に書かれました。
中世の時代、北イタリアは「教皇派」と「皇帝派」に分かれて対立していましたから
ヴェローナで実際に物語の様な事があったのでしょう。
この「ジュリエッタの家」とされている邸宅は13世紀頃
「Dal Cappello家」の所有でした。
Dal Cappello家と激しく対立していたMonticoli家で実際にこのような事が起きたと
ダンテの記述があります。
ダル・カッペーロ家の後、カプレーティ家が所有しその後も所有者はかわりました。

1968年に制作された「ロミオとジュリエット」での誰もが知っている場面で使われた
バルコニーがあります。
もともとこのお屋敷にはバルコニーはなかったそうで完全に映画用で増設されました。
ジュリエットのブロンズ像は右胸?に触ると幸運が訪れるとか、恋愛が成就すると
言われています。

ミュンヘンでも同じ像がありましたね~(たしかヴェローナからの寄贈だった)
バルコニーのある建物部分に入るには入場料が必要。
中は博物館になっており中世のフレスコ画や映画で使われた古い家具などの展示があります。
チケットは6ユーロです。
casadigiulietta.comune.verona.it
有料部分はパスし、併設されているお土産ショップでお買い物をしました~

ショップから出ると観光客も増えジュリエットの像との撮影は順番待ちが
できていました。
お昼に近くなると、こんな状態は甘いそうです( *´艸`)
ジュリエットだけでは片手落ちなのですぐ近くにある「ロミオの家」にも
行きました。

現在は個人宅なので外から眺めるだけです。
この建物は中世における典型的な要塞型のお屋敷で、当時ヴェローナを治めていた
スカラ家とも親しかったとても富裕なノガロラ家のものでした。

近くにはジュリエットの墓といわれる空の石櫃もあります。
その昔、バイロンやディケンズも訪れたそうですし、なんとナポレオンの未亡人マリア・ルイーザは
この石櫃のカケラからネックレスを作ったそうです(@_@)
このあと朝食を取り憧れの庭園へと向かいました~💖