幼い頃、文化の全く違うキリスト教色が強いアンデルセンの童話になぜ惹かれたのか?
それは挿絵とアンデルセン自身の切り絵そして残酷な内容に潜む悲しみが経験のない感情とはいえ、何かしら子供にも漠然と感じられる死生観だったのかもしれません。
人間が生きる上での避けられない感情ともいえるような。
少なくとも初版が昭和39年という講談社のアンデルセン童話全集は大人向けだったように思えます。
そしてこの歳にしてアンデルセンが育ったオーデンセの街を実際に訪れて、
童話全集の付録にあった昔のオーデンセの街の姿がほぼ同じ様子に物語が
現代に蘇る気がしたのでした。
アンデルセンが子供時代過ごした生家を見学し終えお嬢が「アンデルセン公園も近いみたいだから行ってみよ~」という事でグーグルマップを頼りに向かいました。
歩道には、おそらく見学順路らしいフットプリント。
↓拡大版!
フットプリントもいつしか消え、公園らしき場所に到着~
立派な建物~
しかしアンデルセンという文字は一文字も無し!
「teknisk・skole」と書かれておる・・・???
工科専門学校???
ご立派だけれどアンデルセン臭はせず。
オーデンセ・フィヨルドに流れるオーデンセ川。
オーデンセ川でアンデルセンの母親は洗濯女として働いていたと
生家の説明にあったな~
水辺がとても美しい💕
アンデルセンぽくはないけれど心癒される場所だな~
全く説明文がないけれどアンデルセンの「白鳥の王子」
に因んだ像ではないか???
白鳥に変えられた11人の王子が妹を助けた場面だとおもうんだけど。。。
歩き続けるとこんな標識が。
アンデルセン公園はここから300mだって~(*_*)
ここアンデルセン公園じゃないんかい!!!
調べると「munke mose」坊さんの湿地という公園だったらしい(*_*)
オーデンセはパンケーキの街と呼ばれる平地で海面5m程度だそうです。
北欧のパンケーキはクレープ状だもんね~
ここに昔、昔、修道院があったみたい。
気を取り直して本物のアンデルセン公園へ向かいました。
パブディスト教会が見えてきました~
おそらくアンデルセンが洗礼を受けた教会だ~
(これ完全な勘違い(≧▽≦))
おー今度こそアンデルセン公園に到着~✌
芝が広々と続く公園。
船橋アンデルセン公園っぽいのかと想像していたけれど、全く違うシンプルな公園。
しか~しアンデルセンの銅像があるので間違いない!!!
バックに見える立派な建物はオーデンセに到着し、最初に見たあの
市庁舎の隣の大聖堂(クヌート教会)だとこの時、我々は知る由も無かった・・・
アンデルセン!!!
はるばる日本から会いに来てやったぜ!!!
これだけか?
なんか「ぽい」のはないのか???
今、地球の歩き方でアンデルセン公園の説明を読んでいるんだが、
アンデルセンの銅像があり白鳥群の彫像もあると書いているけれど白鳥群らしき彫像は
モンク・モーセ公園(前述の)だぞ、大丈夫か???
ググるとほぼ船橋アンデルセン公園しかヒットしないぞ???
本家より分家がメジャーな我が国・・・
この公園にもオーデンセ川が流れております。
この立派な建物・・・もはやアンデルセンと無関係な石碑が(*_*)
最初に見た大聖堂(聖クヌート教会)とは気づかず、この石碑から宮殿か何かと思ってました😂
聖クヌートとは北欧で初めての聖人。
クヌート4世というデンマーク王(在位1080年から1086年)でローマ・カトリック支持者でありイングランド王位も狙いました。(クヌート1世はイングランド・ノルウェー・デンマーク王)
反逆者により弟であるベネディクトと共にクヌート教会隣にあった修道院で暗殺されました。
埋葬後、奇跡が認められ北欧初の聖人と認定されました。
教会裏にあったのはトーマス・キンゴという17世紀の司教でありバロック詩の
巨匠で賛美歌作家でもあったそうです。
このクヌート教会でアンデルセンは堅信礼を受けました。
幼児洗礼を受けたものが信仰告白で信者になるのが堅信礼です。
サイトによってはクヌート教会で洗礼を受けたとありますが、生家の
教区ではない聖ハンス教会です。
という事で、この公園を抜けると驚きましたね~
デパートであるマガジン、市庁舎そしてオーデンセ大聖堂(クヌート教会)の真裏が
アンデルセン公園だったのですから~(*_*)
マップはデンマーク語だし地理感はないし、遠回りしてたんだと(*_*)
しかし、そのおかげでモンク(ムンケ?)・モーセ公園という素敵で本当の
白鳥の王子の像も見られたのですから✨✨✨