ヴェネツィア観光の目玉といえば聖マルコ大聖堂とドゥカーレ宮殿見学
そしてゴンドラってとこでしょうか?
パッケージツアー旅行、現地ツアーでも必ず用意されています。
なのになのにツアーを利用してイタリア旅行をした事が無いので、
内部見学がどちらも、今回が初めて・・・
いや~凄かったですね~
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00年も生きてると数々の豪華な宮殿などを見学した経験はあれど、
芸術的な観点からバチカンにも負けず劣らずでしたね パラッツオ ・ドゥカーレは(≧▽≦)
オンラインチケットを事前に購入しよう!
現地ツアー利用では聖マルコ大聖堂&ドゥカーレ宮殿がほぼセット。
日本語ガイド付きで最低60ユーロくらいからというのが相場。
日本語ガイドつきは最良の方法だと思います。
ドゥカーレ宮殿くらいの芸術作品のオンパレードなら要点を分かりやすく
説明してもらったほうが作品への理解がかなり違うと思うからです。
私の場合は時間をフレキシブルに使いたかったので決まった時間の拘束をさけ
オンラインでチケットを購入しました。
以下のサイトから購入できますがドゥカーレ宮殿単独の入場チケットはありません。
ドゥカーレ宮殿の他にコッレール博物館、国立考古博物館、国立マルチャーナ博物館の
共通入場券になります。
3か月有効チケットは大人1名25ユーロ。
またシークレットツアーといってイタリア語、フランス語、英語でのガイド付き、
一般の入場券では立ち入ることができないドージェの執務室などの見学もできる
チケットもあり28ユーロです。(大人2人以上から催行)
チケット購入手続きが済むとメールが送られてきますから、
バウチャーを印刷して入場時にそれを見せるだけ!
もちろん当日チケット購入の長い行列と違い即入場です。
時間もオープニング時間ならいつでもOK。
ルネサンス期のヴェネツィア派の力作がこれか!ドゥカーレ宮殿入場~
ドゥカーレ宮殿見学予定の日、早い午前中から活動して午前中には
ドゥカーレ宮殿に行こうと考えていました。
しかし迷路のようなヴェネツィアですから、よほどの有名どころでなくては、
そうそう簡単にはたどり着けないのです💦
12:05分からは聖マルコ大聖堂の予約が入っているので、これは動かせません。
結局、夕方から見学しました。
そのせいか館内は見学者も多くはなくゆったりと見る事が出来ました。
「ドゥカーレ宮殿への行き方」は必要ありませんね(*^-^*)
リアルトからも歩けますし、サンマルコやザッカリアでヴァポレットを降りればすぐ
目の前です!
サンマルコ運河に面して入り口があり、そこを抜けると中庭に出ます。
正面は聖マルコ大聖堂でパラッツォとつながっています。
上の写真、右に見える宮殿、大聖堂側に巨人の階段というドージェの儀礼時に使用した
マルスとネプチューンが両脇に立っている階段が見えます。
内部見学は手前の階段で「黄金の階段」に続く入り口には左がヘラクレスで右には
天空を背負うアトラスの像が出迎えてくれます。
ヘラクレスは9頭のヒドラと戦っていますが蛇をいじめている大人にしか見えません( *´艸`)
もうね~この辺りで「黄金の階段」と呼ばれているのがうなずけますね~
16世紀のヴェネツィアの芸術家たち総動員で製作した24金と漆喰とフレスコ画で
覆われドージェを訪ねてきた要人にヴェネツィアの国力を誇示する為の階段。
とにかく芸術としての完成度が半端なく高い(*_*)
順路通りに3階まであがると「四角の間」という控室がありました。
もちろん素晴らしいティントレットの天井画もありますが、
これからも全てが素晴らしい部屋が続くので割愛せざるを得ません・・・
そこから続くのが「四つの扉の間」という宮殿の重要な部屋に入る為の
正式な控室。
その名の通り四か所の大理石で装飾された扉があります
他の各部屋の天井がは黄金色で天井画を飾っていますが、この部屋の
白漆喰の装飾は黄金にも勝るゴージャスさが感じられました。
上の写真中央は化粧漆喰飾りの格天井ギオバン二・カンビ作。
下の絵は同じ部屋にある「ヴェネツィアに赴いたハインリッヒ三世」
そしてこちらがヴェネツィア派の大巨匠ティツィアーノ作「祈りをささげるグリマーニ総督」
四つの扉の間から、さらに控室などがあり重要な部屋に繋がっています。
その一つが「 Sala del Collegio(コレッジオの間)」
「コレッジオ」とは行政組織の一つでドージェ(元首)
元老院から選ばれた者6名、軍事担当者、
海事担当者などによって組織されており重要な律法の審議、
外国からの要人との謁見などを行った部屋です。
外国からの要人にベネツィアの力を見せつける為に、このような豪華な部屋にしました。
パオロ・ヴェロネーゼ作の11枚の絵がはめ込まれた格天井。
黄金で覆われた木製の装飾はジョバンニ・ルスコーニなどが手掛けたそうです。
ヴェロネーゼはルーブルにある「カナの結婚」などが有名です。
またここにはティントレットの作品や一番大きな絵はヴェロネーゼの作品。
十二星座をあしらった黄道時計が美しい💖
元首のベンチ上がベロネーゼが描いた「レパントの戦い」と イタリアの新聞サイトのSala del Collegio
には書かれているけれど主役はイエスなんだよな~?
レパントの戦い当時の元首が描かれているというのはイエスの両端で祈りを捧げている人かな?
まあ、そういう絵画らしいです(≧▽≦)
コレッジオの役職者が座ったであろう木製の椅子のフォルムが美しい。
たくさんある部屋を省きに省いて最後は「大評議会の間」です。
世界最大の油絵ティントレットの「天国」のある25m×54mで高さが15.4mという
柱を一本も使っていない広間ではヨーロッパ最大の部屋です。(トップ画像も)
大きすぎてカメラで全容を捉える事ができません😢
2000人までを収容できたというのですから、その広さがわかるでしょう。
天井画と壁画の間の絵は、歴代ドージェの肖像画だとおもいます。
いろいろなヴェネツィア最高峰の画家たちによって描かれている作品は
どれもこれも「ヴェネツィア最高!」「ヴェネツィア万歳!」という作品です\(^o^)/
7・45m×24・65mという世界最大級の油絵の場所には当初ちがう
フレスコ画が飾られていましたが
1577年に大火で大広間が焼失したため再建の折、
あらたにヴェネツィアの一流画家たちで
コンペが行われ最初に選ばれたヴェロネーゼが辞退しティントレットがその役を引き受けたという事です。
とにかく、よくぞこれだけの人間を描いたものだと思いました💦
私が、今までの、名画で飾られた宮殿よりもドゥカーレ宮殿の絵画が印象に残っている理由は
ヴェネツィア派の絵の躍動感だと思うのです。
同じルネサンス芸術でもローマやフィレンツェはデッサンを大事にしたそうですが、
ヴェネツィア派は直接キャンバスに書く事もあったそうで、かなり自由な作風です。
歴代ドージェの絵もティントレット作。
政務室だけではなくドージェのアパートメント部分も見学できるはず・・・
でしたが、入り口がわからない('◇')ゞ
大作揃いで、少々疲れたので帰る事にしました。
夜の長いヨーロッパでも9月中旬は7時位には陽がこんなに傾きかけています。
ドゥカーレ宮殿の窓からの景色。
すぐ近くにサン・ザッカリアのヴァポレット乗り場が2か所見えますよ🚢
遥か向こうにリド島も見えています(*^-^*)
ビザンチン風の回廊が美しいパラッツオは必見です!