新Y’sクロニクル

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南国の象徴パームツリーの危機そして音の無い森@初めてのグアム大人旅その8

木々が生い茂るジャングルでも鳥が鳴かない・・・グアムの現状

 

ハマモトガーデンズの方と車内でお話ししている時に、私はこんな質問をしました。

「グアムは初めてなのでハワイのミニ版かと考えていましたけれど、蒸し暑さがぜんぜん違いますね~それとリゾートに鳥の鳴き声は付き物と思っていましたが、グアムに来て全く鳥の鳴き声を聴かないんですけど???」

「気が付きましたか?昔はとても綺麗な極彩色の鳥がたくさんいたんですよ~今は絶滅してしまいましたが」

という事で事情を伺うと・・・それはなんとミナミオオガラシという蛇が鳥の卵を全て食べてしまったんですって(@_@)

グアムは、殆どの食品等を輸入に頼っています。輸入船に紛れて上陸したミナミオオガラシが 天敵のいないグアムに住み着き鳥が絶滅してしまいました。

この蛇は樹上で生活するので鳥の卵を捕獲してしまうのです。

この問題はナショナルジオグラフィックのサイトで詳しく知る事ができます。

ジャングルって蛇が必ずいるものだと思っていましたが、そうじゃ無いんですね~ ハワイもいないそうです。

これはガラパゴスを考えてみれば理解できますが周りを海で隔たれている為、 独自の生態系を守る事ができるのです。 蛇という種が存在しない状況は蛇の天敵を作らなかったという事です。

グアム特有の鳥で現在生息しているのは「ココバード」または「グアム・クイナ」と呼ばれるヤンバルクイナによく似ている鳥です。 昔のグアムには天敵がいなかったので羽が退化し飛べなくなった鳥です。 しかしこのココバードも絶滅の危機に瀕しているそうです😢

男の子のアイドル、カブトムシがグアムでは害虫!!!

 

そして南国リゾートに欠かせないヤシの木も絶滅の危機!!!

ヤシの天敵ビートル

 

日本では高値で取引もされるカブトムシがヤシの木に空洞を作り枯らしてしまうのです。 これも本来はグアムに生息していなかったライノ・ビートル(サイカブト)が船に乗ってやってきてしまったのですね~

カブトムシの幼虫

グアムではこのカブトムシを発見したら勇気を持って踏みつぶさなければなりません💦

カブトムシの穴

 

樹液を吸う為らしいですが、こんなに大きな穴‼ フィリッピンサイパン、ハワイでも問題になっているそうです。

ハワイでは2013年に初めて確認され(米国基地内)駆除に乗り出しました。 グアムは水際作戦に失敗してしまい今の様な現状を生みました。

日本でも沖縄でサイカブトの生息が確認されています。 サトウキビの様な繊維質の茎に穴をあけ樹液を吸いますが、沖縄には蛇がいるので 甚大な被害には繋がっていません。

ふと「沈黙の春」の一節を思い出してしまいました。 「野原、森、沼地・・・みんな黙りこくっている」まさにグアムはそのような状態だったのです。 人間が作り出した汚染物質だけではなく、文明によって生態系が変わりこのような事が起きる現実を知りました。

 

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