大衆食のようで大衆食ではない豚カツ
豚カツは家で作っても美味しく出来るけれど、専門店との決定的な違いは衣の香り。 それとサクサク感。 使っている揚げ油が違うので、その点に関しては専門店には到底かなわない。
天ぷら然り・・・ 東京は昔から上野近辺のお店に豚カツの名店が多く、これは洋食がいち早く取り入れられた 街だからでしょう。
昔からの名店=美味しい店とも限らず豚カツと言えども千円札3枚は少なくとも必要😰 豚カツは庶民の食べ物のイメージだけど、昔からの名店には、なかなか安い豚カツ屋はありません。
浅草で豚カツと言えば「ゆたか」創業70年以上の老舗にして、リーズナブル。 評判の良い新しいお店は、もっとリーズナブルな場合が多いのですが、やはりここは 浅草を代表する「ゆたか」を一度味わってから「二度目の浅草」で新店に挑戦してください。
「かつ前」も充実の「とんかつ ゆたか」
浅草の名店といわれるお店は、だいたい路地にあります。
老舗は敷居が高く思われがちですが、ここのお店はとても丁寧な接客です。
この日はランチで伺ったので「かつ前」はありません🍺
ロースかつ定食2,000円。(ヒレカツも同じ値段) 定食でこのお値段は、有名店ではかなり良心的です。
このくらいの価格だと安心して利用できるでしょ⁉
意外なのは豚カツのお皿・・・一般的なとんかつ屋さんのお皿は陶器が多く、ここは磁器をつかっています。 やはり洋食の名残でしょうか?
そして老舗名店は、今はやりのカツを網に載せて出す形式? そんな事はしません。 だって~キチンと油切りをしているから必要ないんですよね。
対象物が無いので分かり難いですが、とにかく大きい‼ そして分厚い‼
豚カツの美味しさはロースで分かる! 脂身の甘さそして赤身の旨み。 「ゆたか」の豚カツは、とにかく衣の美味しさ、その揚げ具合😍 一切れ口に運び、歯が触れた瞬間にサクッと上がったパン粉の良い香り~😍
気取って「お塩で食べてください」という豚カツ屋は信じられないけれど、 ここの豚カツはお塩で食べても、また一段と香りが立ちます。
でもご飯はおソースよね~
一般の豚カツソースよりさっぱりとしたウスタータイプ。
お米も美味しいし、お味噌汁は、やっぱり三つ葉よね~😍
ここまで褒めておいてなんですが、若干、お肉自体の旨みに乏しいのが残念。 揚げ方は良いのですよ~ 一回り小ぶりにしても、もう一段良い肉質にしてほしいというのが贅沢な希望。
そしてお漬物の小鉢が残念・・・ 大根の漬物のみなのがね~
「かつ前」ですが、豚カツを食べる前にチョイと一杯の時の肴。 自家製塩辛、まぐろぬた、あん肝などもあり、 鰻屋さんやお蕎麦屋さん等と同じく先ずは一杯というのが江戸の流儀ですね!
6月30日には浅草神社で夏越し大祓いがあります。 これは茅の輪をくぐって過去の罪や大きな穢れを清めてくれるという、人間にはとても簡単で都合の良い儀式がありますので(≧▽≦)、そのお帰りにでもぜひどうぞ!!!