いつものようにGoogleさんに勝手におすすめされた記事を読んだ。
ナショナル・ジオグラフィックの記事だ。
へ~、ヨーロッパの中世期にペストの大流行があり、それまで人気だった
浴場が次々と閉鎖されたり、お風呂は悪!という流れになったのか~💡
何を隠そう・・・って隠してもないけど(≧▽≦)
このブログで数回「ビザンティン帝国とギリシャ正教」について自分なりに
考察した記事をアップしたけれど、関係書物を読み漁るうちに、
「ヨーロッパの成立」に関心が移ったのであった。
そして「ローマ法王がなぜにあれほどの権力を持つに至ったか?」とか
「フランスが大国になったのはなぜか?」という方面にも関心は移り、
ビザンティンとか遥か後方に退いてしまっている昨今。
しか~し、お風呂文化退廃はヨーロッパが台頭する中世と
キリスト教が大きく影響しているらしく、これは面白い事を知った💡
急遽、いろいろ調べてみるとヨーロッパの人って昔は
お風呂好きだったのね。
ローマだけじゃなかったヨーロッパの銭湯文化!
銭湯といえば日本!って考えがちだけど、テルマエロマエでも描かれている
通りローマ帝国のほうが断然に銭湯文化は古いわけだった。
もっと古いのはペルシャ♨
オリエントでは衛生概念が古くからあったんだね~(@_@)
ひょっとしてその影響で古代の世界NO1先進国オリエントから
ローマは学んだのかもね💡
中世の中頃まではヨーロッパの街にはかならず銭湯が何か所も
あったんだって~(@_@)
ローマの大浴場みたいのではなく、2名用の木桶バスタブを
何個か並べて混浴がフツーだったらしい。
そうだよな~あの頃までのヨーロッパ=ローマ帝国だもんな~
ローマが造った大浴場から、小規模な庶民用の銭湯ができたんだな。
今でも残る欧州内の首都や大きい街はローマ帝国が造った街だ。
なのでドイツのバーデン・バーデンや英国のバースはローマンバスで
有名だというのは知っていたけれど、そこまで普及していたとは(@_@)
バーデンは温泉という意味だしバースは英語のお風呂の語源といわれている。
しかしバースに行って知った事・・・
ローマ帝国以前にすでに温泉として使われていたって事!
ローマンバスを見学して、これを見つけたんだった💡
当時の自分のブログから引用・・・(自分のだから問題ないよね( ´艸`))
「書かれているブラドッドって神話上のブリテン人の王様。
初代のブリタニアの王様はブルートゥスといいブラドッドは10代目の王様。BC863年からBC500年まで治めました。
温泉はローマ帝国統治時代に整備されましたが、それ以前のケルト人の時代から温泉は知られていたとされています。」
で、お風呂の歴史を調べるとゲルマンやケルト民族が使っていた温泉を
ローマ時代になってローマ人が整備したのね浴場として。
バイキングもサウナを使っていたんだし。
ヨーロッパ人、めちゃくちゃお風呂好きじゃん♬
それが、なぜにお風呂文化は廃れたのだろう???
伝染病とキリスト教がお風呂文化をヨーロッパから奪った。
キリスト教の前身であるユダヤ教は入浴を薦めています。
なのになぜ?
イエス様もお好きだったであろうお風呂が忌み嫌われるようになったの?
4世紀にキリスト教がローマ帝国の国教となり、
ローマ時代の多神教を徹底的に排除したからね~
ローマの文化である浴場も壊されちゃったわけね。
(その反動がルネサンスですね、古代のギリシャ・ローマの文化の復権でした)
ギリシャ・ローマの神々は禁欲とは真逆の快楽主義だもんね~
ローマ時代の浴場は社交場。
今のスーパー銭湯より、もっといろいろな設備がありテーマパークのようでした。
4,5世紀を過ぎヨーロッパ各地にも浴場というより銭湯ができるようになると、
男女混浴でしたから良からぬことも、なされていた模様で(*ノωノ)
それ専門の施設もお風呂に併設され、そんな感じのなりゆきに・・・
で、清廉=禁欲とするキリスト教は黙認するわけにはいかなかったのでしょうね~
特に女性はお風呂に入る⇒自分の体の美しさに気がつく⇒良くない事を考える・・・
という事で禁止されたみたいよ💦
っていうか~これ徹底的に男目線の発想よね???
不潔であればあるほど魂は清いというパラドクスに陥ったのですね。
10代で殉教し聖女となった少女たちは死ぬまでお風呂の
気持ちよさを知らずに天国に行きました😢
そんな聖女ばかりではなく絶対的庶民が多数の中世。
ヨーロッパ各地では銭湯が大人気でした。
そこに度重なる感染症の流行ですよ~
16世紀にペストが大流行した時にネズミが媒体だと知らない中世人。
「悪いのは水だ!」って事になったらしいのね。
毛穴という毛穴から入るので、そこから感染するって。
喧々諤々の末、辿り着いたのは「毛穴をふさごう!!!」
ってこと(>_<)
いろいろな脂なんかを塗りたくったらしい。
毛穴ふさぐ⇒お風呂入らない⇒臭くなる・・・
貴族もお風呂に入りませんでしたから当然臭う(>_<)
なので一日になんども衣服を取り替えたそうです。
それでもって香水の登場です✌
フランスで人気になった香水ですが、これもメディチ家がフランス王室に
嫁いだ時に持って行ったものだそうで、ただしくは香水はフィレンツェ発
なのでした。
ルイ14世は死ぬまでに1度しかお風呂に入らなかったと言われています💦
この頃の新生児は産湯にもつからなかったそうです・・・
幼児の死亡率が高かったのも衛生面が大きかったのですね~
日本では古来より穢れという概念があり禊にお水を浸かったので
産湯の歴史も古いそうです。(とはいえ日本の古代でって
西洋やオリエントでいえば中世以降ですけどね💦)
18世紀以降になってようやく水の悪者説がなくなり、
再びお風呂は復権したという事です。
そうか~それでバースのローマン風呂も18世紀に発掘され、
スパとして整備されたのね💡
今はローマンバス博物館の受付となっている建物👆
そして胃腸のすぐれなかった私が一発で良くなったという
温泉水。
「 王様の温泉」と呼ばれています。
併設されているパンプルームという元社交場でアフタヌーンティーも
食べました(*^-^*)
ロンドン市内のティールームより、かなり良心的なお値段で食べられました。
お風呂に入らないので便器が二つのヨーロッパあるあるなんだな。
18世紀以降、お風呂も復権しましたが日本と違ってお水は貴重なので
湯船に浸からずシャワー文化になりました。
欧米はその都度、湯船のお湯を流すじゃない?
上記のような歴史があるので日本の様に同じお湯で家族が浸かるって
習慣がないのでしょうね?
そういう長い歴史でバスタブは使わない人も多いのかもね。
昔、昔はお風呂に入らなかったので女性や子供はビデで臭う場所を
洗っていました。
フランスやイタリアなどでよく見る便器が二つ(一つはビデ)という
文化になったのか~
世紀に及ぶ色々な歴史的転換がお風呂好きだったヨーロッパの人々の
習慣まで変えてしまったのですね~