新Y’sクロニクル

下町在住、三丁目の夕日時代に生まれた主婦が海外旅行を中心に美味しいものなどの情報共有そしてプロゴルファー松山英樹の応援も!

【2024年夏・古代ローマの中心でちょい住み旅⑥】ユリウス・カエサルが生まれ育った街モンティが好みすぎた。

 

今回の滞在は初めてのモンティ地区(Rione i Monti)

 

ローマの若者に人気のオシャレ地区で庶民的なトラットリア、個性的な洋服屋やアクセサリー店、ジェラート屋,カフェ、バーが集まっており、賑やかでもあり落ち着いた雰囲気を併せ持つ地区で東京でいえば昔の原宿に似た印象を持ちました。

また雷で脳天を突かれたような←オーバーすぎるよ~(≧▽≦)美味しすぎるパニーニに出会ったのもモンティでした~💕

 

日本では聞きなれない地区・・・

ブログを書くにあたってかなり前の「地球の歩き方ローマ」を探し出し、

念入りに調べるとモンティ地区の記述は1語もありませんでした(*_*)

お勧めのお店情報で「カヴール駅」周辺はほぼ登場しません。

近年「トラステベレ」「テスタッチョ」はかなり知られる事となりましたが、

モンティはほぼ無名・・・

私自身も行くまではモンティといえばトップ画像のツタに覆われたカフェの

イメージしかありませんでした。

 

しかしモンティ地区こそローマ滞在ではぜひお勧めしたい地区です!

 

紀元前からローマの中心中の中心モンティ。

イタリア語「monte(山)」の複数形「monti」ですが、地名が示すように7つの丘に囲まれた地区です。

 

下の地図中心部分がほぼモンティ地区。

滞在したアパートメントは緑のペンで囲まれたあたりです。

 

 

ローマ・テルミニ駅から2本の大きな通りが始まっており、フォロ・ロマーノまでの

通りがカヴール通り、ヴェネチア広場までの通りがナッィオナーレ通り、その2本の

通りに挟まれた地区です。

 

 

前回のブログで空港からのタクシーの定額は「アウレリアヌス城壁内」という条件がありましたが、アウレリアヌス城壁は今のローマ中心部をカバーする城壁です。

AC270年代に完成しました。

 

モンティはさらにその内側BC6世紀に第6代の王時代に着手された「セルウィウス城壁」内にある古い地区。

現存する城壁は、共和制ローマの頃(BC4世紀頃)に作られた城壁です。

 

(Wikipediaから地図をお借りしました)

 

ローマは今からおおよそ2800年前に建国されたと伝わっています。

トロイから逃げ延びた末裔のロムルスとレムスによりBC753年4月21日に建国されました。

一番最初の王の住居があったのがカンピトリーノの丘。

その右横に「スブッラ地区」とありますが、それが今のモンティです。

 

(塩野七生「ローマ人の物語」より地図を抜粋)

 

セリウィウス城壁は当時のローマ全体を守っていましたが、東京だと

神田から虎ノ門あたりまで位の範囲でローマといえども建国当時は

とても小さな都市(ポリスのちのコムーネ)だとわかります。

なのでモンティは東京駅から日本橋あたりといったイメージでしょうか。

 

(塩野七生「ローマ人の物語」より地図を抜粋)

 

そして、このモンティ(スブッラ地区)こそ世界史史上もっとも有名な

ユリウス・カエサルが生まれ育った街なのです。

当時はまだコロッセオもトレヴィの泉も無いキリスト教が誕生以前のローマ神話の

神々が祭られた神殿がスブッラ地区を囲んでいた時代でした。

 

そんな時代の遺跡がフツーに残る街モンティのご紹介~✌

 

交通の便が至極良いカヴール通りは物価も安い!

 

サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂あたりから始まるモンティ。

その前を通るカヴール通りには地下鉄B線のカヴール駅、またバス路線も複数路線があり、近くにはサンジョバンニ・コロッセオ・トラステベレを結ぶトラムも走っています。

 

 

何度もお世話になったバス停↓の目の前の風景。

 

ボルジアの階段と続く建築物で上の教会はサン・フランチェスコ・ディ・パオロ教会。

この教会はカラブリアというブーツの下あたりの方々が17世紀に建てた教会なので

ナポリを征服したチェーザレと関係があるのかな~とか考えたり・・・

 

下の茶色の部分は古代ローマ時代からあった基礎よね?

 

 

このカラブリア人の教会の真裏にはサン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会という

エルサレムで聖パウロが繋がれていた鎖が祭られている教会があったりします。

ミケランジェロ作のモーゼ像があるので、

ここはローマのガイドブックでも紹介されています。

もうね、紹介されていなくても、めちゃくちゃ歴史的由緒ある施設がありすぎて

古に思いをはせる趣味のある方は、たまんないぞ~(≧▽≦)

 

 

フォロ・ロマーノやチルコマッシモ(真実の口がある地区)も近くなので

観光バスもたくさん走ってます。

 

 

カヴール通りの何が良いかって、お土産屋さんも多数なんだけどナボーナ広場あたりの

お土産屋さんの半額なのよ。。。

男女問わずブティックも良い物が安く豊富💕

 

カヴール通りじゃないけれど、ナツィオナーレ通りのバス停もよく利用させてもらいました~

そのバス停から見えるのが「Villa Aldobrandini(アルドブランディーニ公園)」↓

 


クイナーレの丘にあるんだけどローマ遺跡の上に建てられた2世紀のピエトロ・アルドブランディーニの邸宅。
この一角には保護遺産としてコンスタンチヌスの浴場跡があります。

コンスタンチヌスの浴場はフランスだと思っていたらローマにもあったのねΣ( ̄□ ̄|||)

www.antiquarius.it

 

ここなんかもガイドブックにも、どこにも紹介されていないローマのありふれた一部

こーゆー感じがたまらないのよね~💕

 

モンティの中心はサンタ・マリア・イル・モンティ教会のあるマドンナ・ディル・モンティという広場。

ここの雰囲気が映画のよう💕

 

 

広場の中央にある噴水は、

16世紀にフェリーチェ水道が完成し、それで作られたんだって。

もちろん飲むこともできます。

いつも涼を求める人で賑わっていました。

週末の夜は若い人が多くビールやスプリッツアを飲んで楽しんでいました🍺

 

広場の後ろがサンタ・マリア・イル・モンティ教会。

アパートメントがマドンナ・ディル・モンティ通りにあったので目印的な

教会でした。

 

ファザードのマリアの絵がかなり大きく印象的な教会でした。

 

 

バロック様式の立派な教会で、ここもガイドブックにはない教会。

13世紀に建てられたクララ女子修道院が前身で15世紀にローマ・イエズス会で2番目に建てられました。

修道院だった時、聖母像から祈りの声が聞こえる奇跡が起きたので重要な教会として改築されたそうよ~

 

有名彫刻家、建築家、画家によって施された内装は素晴らしいらしいのに、

身近すぎて中にも入らず・・・外観もほぼ撮影もせず(´;ω;`)ウッ…

 

その横あたりにあるツタのカフェの朝の様子・・・

 

 

夜にはオサレカフェ~💕

ローマの下町ってかんじ。

 

 

 

夜になると若者で賑わってた。

 

 

↑も↓も動画から切り取ったのでボケボケ・・・

美味しいクレープ屋さんがお隣だった。

 

 

好きなところだらけだけど、一番好きなのはボルジア小道てきな名前の

階段(カヴール通りを挟んで本物のボルジアの階段がある)

 

午前中は静かなんだけど・・・

 

 

午後からはいつも楽しそうな雰囲気でした。

 

 

丘のお土地柄なので高低差のある街並みが、この街の特徴。

 

で、こんな感じの遺跡に囲まれているでしょ~

 

 

ずっぽりとローマを感じられる、これ以上のところは無いと思います✌

今すぐにでも戻りたいモンティ・・・

行けなかった場所が多すぎてね・・・

');