新Y’sクロニクル

下町在住、三丁目の夕日時代に生まれた主婦が海外旅行を中心に美味しいものなどの情報共有そしてプロゴルファー松山英樹の応援も!

【2024年夏・古代ローマの中心でちょい住み旅⑫】物語性ではなくコロッセオの構造美に気づいた&コロッセオ絶景ポイントも!

 

私にとっての旅とは社会の仕組み解明のためのフィールドワークなのだと気づかされた今回のローマ旅行。

 

幼い頃、アンデルセン童話などを読み感じた怖さとか、物心ついてから感じた社会や人間の矛盾、その本質を知りたいという欲求が現在の嗜好に繋がっている。

社会のシステムを知る事、そこに係わる人間というものを知る事、それは自分自身を知る事にも繋がるのだな~と。

 

その過程で出会ったのがローマ帝国の歴史であり、現在興味を持っているヨーロッパ誕生の歴史。

 

移動手段が苦手で旅行があまり好きではなかったのに、今では一番の楽しみになった。

それは、旅行という行為が上記に書いた知りたい欲求に少しづつ答えをもらえる(答えに気づく)推論実践編というかフィールドワークだったのだ。

 

ローマではローマだけの事ではなく、自分の中の色々な疑問へのヒントが、よーやく

繋がってきて「そうだったのか💡」という事を日本に戻って旅行のレビューをしていて気がついた。

 

叶う事なら、もう一度、今の視点をもってローマを再訪したいと思うようになりました~🛫

 

なので、ローマシリーズのブログは見学先の写真を並べ、簡単な紹介というよりは、

少し立ち入った説明が多くなっているのは、自分の為のノート・・・と

いった側面が大きいので「説明うざ・・・」という方ごめんなさい(≧▽≦)

 

さて~

ローマのランドマークといえばコロッセオ!

ここもモンティ地区から見える近距離。

フォロ・ロマーノなどと比べると時間が下るけれど、それでも

十分古代ローマ遺跡だ。

 

コロッセオの最高な眺めは「Giardinetto del Monte Oppio(ジャルディネット・デル・モンテ・オッピオ)」やネロの黄金宮殿あたりの公園です!

終日、観光客でごったがえしているコロッセオ。

コロッセオの威容を撮影するにも観光客が多すぎ💦消しゴムマジックでいく?(笑)

 

それがあるんですね~

ツアー客は絶対に足を踏み入れない絶景ポイントが~

Giardinetto del Monte Oppio・・・通称オッピオ公園あたりです✌

 




公園はローマ七つの丘のひとつエスクィリーノの丘にあります。

前回ご紹介したボルジアの坂を上がりトライヤヌスの浴場や黄金宮殿のある丘です。

 



 

そして、丘の下に沿うように通る「ニコーラ・サルヴィ通り」からの眺めもなかなかです✨️

 

 

地下鉄B線「コロッセオ駅」から続く大きなフォリ・インペリアーリ通りとの

人口密度が違いすぎ。

 

 

↓10年以上前のフォリ・インペリアーリ通りの様子。

先代ケムがご存命(≧▽≦)

 



今までは、この広い通りを駅から汗かきながら、右手にカエサルの像やら、

そのカエサルの人間像の人たちを見ながら歩いたことしかありませんでした。

今回はモンティ滞在だったので、このような穴場を見つけることが出来ました。

 

事前予約でコロッセオ内部を見学

 

内部見学はしたことがあるし、ローマ初心者も外部だけでいいわ~と言っていたのに、

行くからには内部も見たいと気が変わったらしく、意外にも内部見学したことが無いというお嬢も希望したので、ローマパスを買う予定だったし事前に見学時間を予約しました。

 

 

物売りがハンディ・ファンと日傘を売っています。

とにかく暑いローマ・・・

当日券は長蛇の列でしたが、予約していたのですいすいと・・・

 

 

コロッセオ内部に入ってからアリーナにたどり着くまでも、結構な人、人、人。

時間もかかるのでじっくり建築に使われている石などを触るなどしました。

 

ローマセメントと石・・・大きいわ~

 



所々に説明があります。

長径188m、短径156m(楕円形なので)周囲の長さ527m高さ57mという

巨大構造物そこに5万を超えるといわれる収容人数ですから、巨石で支えなくては無理だもんな~

 


外は暑い、内部も冷房は当然あるワケも無く、1階部分に到着しただけで

暑くて暑くて💦

 

 

コロッセオ見学する日以前に熱中症っぽいのでお腹を完全に壊し

排出で完全に体力を奪われていたので、弱くなってるのよ~暑さに(;'∀')

 

入るとすぐに皇帝の席の印、十字架があります。

 

 


上に行くほど平民の席・・・

そりゃあそうよ、こんな暑い日に階段上るのだけで疲れちゃうもんね~

 

 

私だけ日陰で休んで(ほぼない日陰には人が集まってる💦)お若いのには

2階でも3階でも好きなだけ見学してもらった。

キリスト教が国教になって、コロッセオも荒れてしまったけれど、

その前は屋根もついてたらしいから、そこまでの暑さではなかったんでしょうね。

 

暑さで早く帰りたかった(≧▽≦)

なので、その後の行く前はとても楽しみにしていたフォロ・ロマーノ見学も

パスしてしまった・・・(´;ω;`)ウッ…

まあ、外からも十分見学できたのも、あるんだけど。。。

夏のフィールドワークはやめておくべきだ。。。

 

昔の写真を眺めていたら「パラティーノの丘」から見たコロッセオの写真が~

 


前述した穴場コロッセオビューポイント、エスクィリーノの丘からだけではなく、

残りの6か所の丘からのコロッセオもお楽しみくださ~い✌

全部の丘から見えるのか?は保証しません(≧▽≦)

今回は色々なポイントからコロッセオを眺める事でコロッセオあってのローマだと実感したし、またローマという街は地形の妙だなーと感じました。

ちょこっとコロッセオの構造について

 

古代ローマ建築といえば半円アーチ(かまぼこ型)が特徴。

それを実現しているローマセメント技術。

現代の技術でも難しいとされる強度と柔軟性を持ったセメント技術Σ( ̄□ ̄|||)

 

ローマは建国約3千年、それ以前イタリア中部はエトルリア文明がありました。

エトルリア人は高度な土木・建築技術を持っており、それとギリシャの技術をローマ人は受け継ぎました。

 

 

ローマ帝国内に残る水道橋のアーチ建築と同じ連続アーチが構造力学的だけではない、

美しさも兼ね備えています。

力学的な均衡は美も兼ね備えるんですね~

 

科学とは自然法則の解明から始まっているので、それに則ればシンプルで調和のとれた美に行きつくのだな~と。

 

コロッセオはAD71年に着工しAC80年に完成しました4階建てのスタジアムです。

 

コロッセオの敷地はネロの黄金宮殿(エスクィリーノの丘全体を使っていた)の一部でした。

丘の上に居住部分を、そして低地のコロッセオ辺りは巨大な池でした。

池のほとりにはネロの巨大な黄金像(コロッソ)があったそうで、それで

コロッセオと呼ばれるようになりました。

 

1階から3階まで、それぞれ違ったデザインのギリシャ式柱が使われています。

 

 

柱頭がもっともシンプルなドリス式が1階で使われ、上に行くほど装飾性のある

柱頭が使われています。

 

5世紀に起こったローマの大地震で(ローマは5度の大地震に襲われましたが、5世紀の

地震が最後です)半分が損傷してしまいましたので、この3種類の柱が見られる外壁も

全て残っておらず、おそらく修復後の壁はこのような構造になっていないと思います。

 

それでも、綺麗に残っている場所もありました~

 

1階のドリス式柱頭↓

 

 

2階のイオニア式柱頭↓

 





 

3階のコリント式柱頭↓

 



前に使っていたギャラクシー・ウルトラならば鮮明に映っただろうに(´;ω;`)ウッ…

地震でも損傷しましたが、ローマの色々な施設の建築の為に柱も取り除かれたのですよね・・・

16世紀のサンピエトロ大聖堂の改修でも、コロッセオの柱が使われています。
キリスト教の大宿敵ですもんね、コロッセオ・・・

 

古代ローマ建築の特徴であるアーチ、これがロマネスクを経て、ゴシックにたどり着くまでのローマ亡き後の人類の試行錯誤がまた面白いのです。

そのお話は、またいつか・・・・

 

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